異動したSさんの現場に突入!他現場ってこんな感じなんだ〜

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僕の上司であり、師匠(勝手に思ってる)であるSさんが異動した現場に突入してまいりました!

どこのなんというビルかというのは当然ながら書けないのですが、ざっくり言うとリニューアル物件になります。管理会社が変更になり、実質立ち上げ物件みたいな感じらしいです。

テナント数も、延べ床面積も僕の現場と比べると、規模が2倍ほど大きいビルですので、なかなか大変だそうです。しかも現時点でもテナント数が多いのに、まだ満床では無いので、これからもっと忙しくなるとの事・・・。

今回、Sさんから「良かったら見に来ない?」とお誘いを受けたので、ぜひ!という事で行って見ることに。

僕が今勤務している現場は、ビルメンになって最初の現場であり、そのままずっと今の現場の為、他の現場がどういった感じなのかわからないので、今回の見学は非常に楽しみにしていました。異動でもしない限り、他現場の裏側なんて見れないですからね。

見る分には楽しいけど・・・

新しいビルなので、中が結構楽しい感じになっており、見る分には「わ〜!綺麗なビルだ!」とテンションが高くなります。

ただ、これが「管理する側」の目で見ると、話は変わってきます

「あのたっっっっっかい位置にあるルーフドレン・・・どうやって清掃するんだろう」

「あそこの管球交換・・・無理ゲーじゃね?」

「あそこの点検口・・・真下にオブジェがあって開けさせる気無いな・・・」

かなりネガティブな感じに見えてきます

モノも、一点物が多いようで、壊れてしまったら代理のものが無いとの事。今はいいけど、数十年後は大変なことになるよな〜とSさんも苦笑い。毎回思いますが、設計・建築側は、なぜそういった後のことを考えないで作るのか・・・。

一応、Sさんは先のことも考えて、色々建築側に伝えているようですが、「まぁまぁ、そんなに焦んなくてもまだ大丈夫大丈夫(笑)」と楽観的なようで、ろくに取り合ってくれない様です。10年後後悔するぞ・・・

こだわりがあればあるほど、管理側はゲッソリ

このビルは、あらゆるところで設計者のこだわりが見えており、そのビルで働く人たちにとって、「このビルで働けて最高〜」と思える素晴らしい作りになっております。管理者側を除いては・・・

とにかく、こだわりが凄すぎて、管理が大変そうです。例えばアッパーライトに至っても、もしそのアッパーライトがぶっ壊れて代替え品を使用しようとするものならば「デザインが調和しないからダメ!!」と言われそうです。(これは、僕の現場でも同じ事ですが・・・)

モノが壊れても、交換品があれば良いですが、ほとんどが特注品ですから、壊れたらそれを直すか、他のも全取っ替えかのどちらかです。在庫も無いそうです。本当にマトモな管理をさせる気があるのでしょうか。

年数が経てば経つほどデッカくなる爆弾みたいな感じです。それを上手くパスしまくって別現場に異動出来れば良いですが、爆発寸前の爆弾を手渡された後任は溜まったもんじゃないでしょうね。。。

やっぱりある!言えない諸々が!

「実はこのビル【ーーーーーーーー】で【ーーーーーーー】でさぁ、【ーーーーー】が【ーーーー】なんだよね」

※【ーーー】部分はご想像にお任せします。

表側はピカピカ、キラキラのビルでも、やはり裏側はそれなりの言えない諸々があります。法などには触れておらず、グレーゾーンでも無いのでしょうが、「それって大丈夫なの?」という事情が色々ありました。まぁ、こういった運営上の「?」な点はどこも同じですね。

見たことのない機器が!

ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、ワクワクした部分ももちろんあります。それは、見たこともないシステムや機器が取り入れられていた事です。

なんかゴボゴボさせている機器があったり(諸事情により停止中でしたが・・・)、やたらカッコいい形のポンプがあったりと、どうやって管理するんだろう!というモノがいっぱいあり、面白かったです。全体的に機器が新しい物ばかりなので「いいなぁ」という気持ちもあります(笑)。やっぱり新しいものは良い・・・。

迷う迷う!

行ったこともない初めての現場なので、当然といえば当然なのですが、全然ビル内の現在位置がわかりません(笑)

扉を越えて、階段を降りて扉を越えて・・・を繰り返すと、今自分が何階にいるのか、何階のどの方角にいるのか、全くわからなくなります。もしSさんと離れ離れになってしまったら、ビルの入り口に戻ることは出来ずビルの中の亡霊として彷徨い続ける事になるでしょう。それぐらい、ビル内は複雑でした。

僕の現場でも、新しく来た人が「いやぁ〜このビルはどこに何があるか、わかりにくいっすねぇ〜」みたいな事を言いますが、その気持ちがわかった気がします。というか、自分も今の現場も、初めてきた時はわからない事だらけだったのに、数年経ってその気持ちを忘れてしまっていました。

なんとなく、「現場に初めてきた時」の気持ちが蘇り、「初心忘るべからずだな」と忘れかけていた何かを思い出したのでありました。

結構楽しそうなSさん&隣の芝は青い?

そんなこんなで、現場ツアーは終了。時間にして約1時間ほど。本当はもっと見せたい場所があったという事ですが、次の予定に打ち合わせが入っている事だった為、ここで終了となりました。そんな忙しいのに時間を作ってもらって・・・ありがたい事です。

Sさんの話だと、打ち合わせや機器・テナント対応など、毎日色々あり過ぎてとにかく大変らしいです。あまりにも出勤&残業をし過ぎて会社から注意を受けるぐらいとの事。

ほぼ立ち上げ現場だし、ベテラン現場員が少ないしで、めちゃくちゃ大変なのはわかりますが、やはりこのビルメンという仕事は、仕事が出来る人に仕事が集まるというのが非常に顕著だと感じます。逆に、そうじゃ無い人は一日中ネットサーフィンとか、仕事をしているフリとかしていたりと、本当に両極端です。もっと極端に言ってしまえば「仕事が好き」な人と「嫌い」な人が綺麗に分かれている気がします。

もともとビルメンになった理由も「楽そうだから」でなった人が多いのはあながち嘘ではなさそうです。(実際に楽かどうかは別として)

ただSさんは、この仕事が好きなのか、立ち上げ現場だから楽しいのかわかりませんが、すっごい楽しそうなんですよね。現場の大変エピソードは聞く側は「うわぁ・・・大変ですね・・・」という気持ちになるのですが、Sさんは結構楽しそうに話しており、なんとなく前の現場(僕が今いる現場)で働いていた時よりも、よりエネルギッシュな感じになっています。

そんなSさんを見ていると僕も現場異動したい〜〜〜〜と感じてきました。新しい環境ってなんと無く憧れますよね。今の現場には良くも悪くも、慣れてしまった為、最初の頃のドキドキ感は薄れている様な気がします。

まぁ所謂「隣の芝は青い」なのでしょうけど、一度でいいから隣の芝をムシャムシャ食べてみたい〜〜〜!!と感じた見学ツアーでした。

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