テナント天井から落下したモノとは！？

ビルの天井には、照明以外にも色々な物が配置されています。

空調の吹き出し口、点検口、排煙口、スプリンクラー、非常照明、そして空調センサー。

空調センサーは色々とタイプがありますが、僕のビルのテナント内は、天井に温度と湿度を計測するセンサーが取り付けられています。ただし、センサーが剥き出しだと見た目がよろしくないのでカバーがされているのですが、今回は、このセンサーカバーが問題となりました。

天井から物が落ちた！！電話が来る

テナントから「天井から物が落ちてきた！すぐに確認してくれ！！」という、半ばパニック気味の電話が来ました。

何が落ちたのか聞こうと思ったのですが、その前に電話がガチャリと切れてしまいました。天井から物が落ちた？これは大事件ですよ。

天井ボードが落下した？照明器具か？どちらにせよ、天井から落ちて、こんなパニック気味な電話を寄越すなんてよっぽどのものに違いない。という事で、若干の恐怖を抱えながら猛ダッシュでテナントに直行！

テナント内で待っていたのは、顔を真っ赤にした総務の人間が！

「危うく社長に当たるところでした！！」

「な、なにが落下してきたのですか！？」

「これです！！！！」スッ

こ・・・これは・・・！！

天井センサーのカバー！！

9㎝×9㎝ほどのプラスチック製！！

全然大したものじゃない！！当たっても・・・大丈夫！！！

確認してみたら、カバーを止めるツメのうち１つが欠けていました。こういうプラスチックのツメで止めるやつ嫌いなんだよなァ・・・、どう考えても耐久性ないじゃん・・・。取り外す時、うっかりするとすぐ欠けるしさぁ・・・。嫌いだよコレ

このカバーが運悪く社長の真横にスァ〜と落下してきたとの事です。社長は遠くの方から「それ何？」とあっけらかんとした感じでこっちを見てましたが、総務は「危ないところでした・・・危ないところでした！！」と肩で息をしながら興奮気味にこっちを睨みつけていました。

余談ですが、毎回こういうトラブルの時、テナントの社長とかは結構「え？いいよ！いいよ！そんぐらい！(笑)」みたいな感じなんですけど、周りの専務だとか取り巻きとかはすっごい怒りとか不満をぶつけてくるんですよね。まぁ、誰が責任を取るんだ！みたいな話になって自分に標準が向けられるのを避ける為なんでしょうけど・・・。

しかし、今までカバーが落下してきた事は無かったのでびっくり。これからこういうのもポロポロと落ち始めるのかなぁ。

対応策は・・・

とりあえず、落下した物が大したことが無かったのと、社長にギリギリ当たらなかった事もあり、テナントには「なぜこういう事故が発生したか」「今まで建物側でこういう事故は想定していなかったのか」「今後、どう防いでいくか」などをまとめた報告書を提出する事でお許しが出ました！~~（会社ってこういう報告書すぐ作らせるよね。クソ面倒！）~~

まず、メーカーにこのカバーの在庫が無いかを問い合わせてみましたが、答えは「無い」との事。このタイプのカバーは落下が他のビルでも発生してクレームになっていた様で、形状を完全に変え、絶対に落ちないタイプが今は主流だそうです。だから旧作は生産を中止しており、在庫も無いとの事。