本社で研修&ビルの群管理についての愚痴

今日は社内研修のため、本社に出向いてました。

研修内容は「リーダーとしてどう行動するべきか?」といった内容で、いわゆる啓発目的の研修です。設備的な研修ならまだやる気は出ますが、こういった研修は面倒臭い&やたら時間が掛かるのであまり気が進みません。

他の会社はわかりませんが、僕の会社ではやたらこういう啓発目的な研修が開催されます。「どうやったら現場を統一出来るか」「お客様に満足してもらう心構え」などの内容の研修をわざわざ外部講師を招いてやっているのですが、参加するビルメン達の目は冷ややかです。

そもそもビルメンになる人ってそういうのが嫌でビルメンになっている人も多いのに、果たしてこういう研修に意味があるのかかな〜り疑問です。こんなのより、メガーの実践的な使い方研修とかやった方が100倍役に立つと思います。実際「お客様対応上手いね!!」と言われるより「現場力があるね!!」と言われる方が嬉しいですし。

ま、研修なんて会社が「ちゃんとうちはやってますよ!」というアピールにすぎません。今日は、そんな会社に付き合って研修を受けてあげています。参加者はほぼ全員目が死んでます。

講師は外部の方ですが、多分僕らがどんな仕事をしているかは知らないだろうな・・・。

まさかの・・・

9時から開始された研修は、17時に終了。文字通りみっちり時間をかけて研修が行われましたが、内容は「?」って感じで、「リーダーという存在がいかに大切か?」みたいな話をしていた気がしますがあんまり覚えていません。真剣に聞いてませんが、トータルとして内容が薄く、その気になれば1時間ぐらいで終わる内容だった気がします。途中で「余計な事に時間をかけるな!!」みたいな話がありましたが、その時会場の全員が「お前が言うな!!」と心の中で突っ込んでたと思う。

で、研修が終わってさぁ帰るべと荷物を片していると、人事部から説明が

「これからこの本社の見学会を開始します!」

「なんだと」

ざわつく会場

こんな話聞かされてません。本社の見学会?1年に数回しか来ないのに?いい!いらない!!

さすがに自由見学かと思って退室しようとすると「では本日の見学会にどうしても参加できない人は、理由を教えて下さい!」と。

え?これって強制

「これって自由なんですよね?参加しなくてもいいですよね?」とは聞けない、なんとも言えない空気が会場を包みます。気がつくと出口には人事部の人間が「はい、通しません」という表情で立っています。この状況に唖然としていると「では、A班からこちらへ!あ!荷物はここに置いてって下さい!!」と見学ツアーが強制的にスタートしました。

その後1時間かけて本社をじっくり見学

ロッカーがこんだけあるだとか、フリーアドレスで席は自由だとか、部屋の中に植物があって環境がいいだとか、ドリンクバーがあって福利厚生が整っているだとか、本当にどうでもいい事の紹介が続きます。そんなに「だから私たちの会社は素晴らしいのです!」みたいな説明受けたって、本社で働いていない人間しかこの環境の恩恵を受けれないので、ただ自慢話を聞いているだけの無駄な時間です。一緒に参加している人たちからも「なにこれ?」「これ知って何になるの?」という声が聞こえます。

推測ですが、つい最近本社のリニューアルがあったらしく、それを自慢したいが為に研修にかこつけて見学ツアーを開催したのではないかと言う話が・・・。それが本当なら、実に迷惑な話です。

群管理のメリット・・・?

一通り本社はこんなに凄いんだぜツアーが終わり、とある部屋に集められました。そこは「群管理センター」という名前の部屋で、そこで「今後、我が社は群管理を加速させていき、新時代のビルメンテナンスを実現させます!」という内容の説明を受けました。きたよ・・・群管理・・・

群管理というシステムを知らない方に説明すると、1つのチームが1つのビルを管理するのでは無く、1つのチームが数ヶ所のビルを管理するというシステムが群管理です。常にビルに駐在するのは所長クラスの人だけで、現場員は群管理用の事務所に待機し、複数のビルの点検やトラブルなどを同時に対応するという流れになります。

会社ではこの群管理を「新しい時代のビルメンテナンス方法」「効率化を重視」と謳っていますが、現場を駆け回る設備員にとってメリットは一切ありません。要するに、一人一人の担当物件が増えるだけです。この群管理について現場員のメリットがあるのなら教えていただきたい。な〜にが「効率化」じゃい!

どう考えても大変すぎる。

そんな現場員を舐めているような群管理の説明を嬉々として説明する人事部の人間。おいおい・・・こういうのは現場員にはあまり説明しない方がいいのでは・・・?後ろから「じゃあお前がやれ!ボケェ!」「な〜にが群管理じゃい!ただの奴隷管理やろ!!」「本部の人間が現場に出ろ!」という殺気を感じます。

そういった説明が終わり、本当に研修が終了しました。いやぁ〜、無駄な時間を過ごしました。とりあえず、本部と現場ではまったく意見が合わないという事だけはわかりました。多分この感じだとあと数年後には群管理が強制的に拡大され、普通になっているんでしょう。

しかし、5万平米以上の現場を群管理するのが目的みたいな事を言ってましたが、そんな規模のでかいビルを何ヶ所も同時に担当させられたら、どのビルがどんな設備があってどんなトラブルを抱えているのかわからなくなりそうです。

トラブルがどんどん増えていって、一人一人の負担も責任も多くなってきて、さらに人が辞めて管理が追いつかなくなって最終的にビルメンは・・・。う〜ん、日本のビル管理の未来は暗いですなぁ・・・。