トイレの電解槽交換!素晴らしい作業環境ダァ!

テナントより、小便器内にあるセンサー部分がチカチカ点滅していると連絡。

確認したところ、確かにチカチカ鬱陶しい点滅が繰り返されています。

水は正常に流れるし、おそらく「メンテナンスの時期ですよ〜」的なランプだろうなと予想。

この小便器はTOTO製ですが、以前LIXILの便器でも似たようにランプが点滅していたのでメーカーに問い合わせたらメンテナンスのお知らせの点滅という回答をもらった事がありました。まぁ、それは別に良いのですが、やっかいな事は「このランプの点滅はメーカーでしか消せない」という事。管理者であっても操作不可能。使用には問題ないですが、もし消したいのであればメーカーのメンテナンス(有料)を受けてね!という迷惑機能でした。結局、そのLIXILの便器は今もランプ点滅が繰り返されています。

TOTOも同じ感じかなぁと思ってTOTOに問い合わせてみるとどうやら違く、小便器に取り付けているジアテクト用電解槽の寿命が来たからそれのお知らせだと言う事で、それはリセット出来るらしいです。

ジアテクト用電解槽とは?

電気分解によって機能水を生成する装置。

銀イオンが含まれていて、尿石の発生を抑制してくれるらしい。本当か??

・・・で、その件を所長にいうと・・・

よし!じゃあ電解槽を交換(もちろん業者を呼ばずうちらで)すっかぁ!

あぁ・・・業者呼べば良いのに・・・面倒くさいなぁ・・・結局やるのは僕らだし・・・

素晴らしい作業環境

と言う事で、ジアテクト用電解槽を購入して届いたので、テナントの職員が帰った夜に作業を開始します。(残念ながら作業予定日に宿直だったのであった・・・)

ちなみに電解槽は一個約6,000円ぐらい。ひょえ〜高ぇ(笑)。

作業方法は至ってシンプルで、「止水栓を閉める」「給水管を外す」「電解槽コネクターを外す」「電解槽を外す」という手順だけです。まぁ、衛生関係は作業内容はシンプルですね。ただ、問題はこれらがスムーズに行くかどうかという事です。

止水栓を閉める

まず、給水管の止水栓を閉めます。ここでちゃんと閉めないとトンデモない事になるのでしっかり閉めます。たまに止水栓が「絶対に閉めさせないぞ!」という意志を持っているが如く、固着して動かない時がありますが、今回の交換箇所は大丈夫でした。ここで躓くことも多いので一安心

給水管を外す

字面だとすごく簡単に見えますが、これが地獄の作業でした

まずね、僕の現場の小便器は正面から右側の化粧パネルしか外せません

それ以外は一枚板になっているので、この右側から止水栓・給水管・電解槽・コネクタ・電磁弁などのあらゆるトイレの部品にアクセスします。この1箇所からしか作業ができませんので、片手で手探り作業を強いられます。しかも、上のパネルも外せないので見ることも許されません。まったくもってメンテナンスの事を考えていない施工です

まずは横からのぞいて何処に何があるのかを頭にインプットします。そして片手を突っ込み作業開始。

ただでさえやりずらいのに、給水管はかってぇクリップでガッチリ止まっており、片手で外すのはめちゃくちゃ困難を極めました。途中で手でやるのは無理かもということでラジペンをつっこんでクリップを摘んで外そうとしたりと、とにかくこの作業が一番時間がかかりました。

はたから見ると怪しいおじさん

電解槽コネクターを外す

コネクターが収まっているボックスも右側からしかアクセス出来ないので、どの配線がどこに繋ぐのか確認するのにちょっと悩みました。

しかし、弱電コネクターは力強く外そうとすると切れちゃいそうなのでどうも苦手です。たまに「え、外しやす!」というのがあれば「なんだこれ?接着剤でくっつけてるの?」って思うぐらいクソ硬いのもあるのでまちまちです。今回は「接着剤でくっついてるのが疑われるぐらいの硬さ」でした。ハズレです。これも結構時間がかかりました。

電解槽を取り替える

この作業は簡単でした。(特にいう事なし)

しかし、取り外した電解槽を見ても何がどう寿命がきたのか外見からは全然わかりませんでした。

復旧

さて、復旧です。電解槽のコネクタを取り付けて給水管を取り付けるのですが、この作業がなかなか大変で、クリップが相変わらず硬すぎて上手く配管に取り付けられず・・・。なんとか取り付けてもパッキンを入れるのを忘れていたというポカもやらかし、そこそこの時間が経過してやっと復旧。その後、止水栓を開けて水漏れが無いか確認。この作業が一番ドキドキします。水が謎の場所から漏れ出てたらまたやり直しですからね・・・。無事水漏れが無い事を確認して完了となりました。

作業時間は合計で30分ほどでした。その後、点滅のリセット作業をして点滅は無くなりました。ぶっちゃけ、電解槽の交換をしなくてもリセット作業をすればとりあえず誤魔化せるのでは・・・?と思ったりしましたが、まぁ尿石とか抑える為の装置ですからしっかり交換はすべきものなのでしょう(本当に効果があるかはわかりませんが・・・)

作業費は部材のみ!

こんな感じで頑張って作業したのですが、オーナーから貰うお金は電解槽本体の6,000円のみ!作業費とかは一切載せず、モノ代のみの太っ腹価格!!

いや〜だめでしょこれ

作業代はいくらか貰わないと、今後もオーナーから「でも前はモノ代だけでやってくれたよ(怒)」と言われちゃいますよ。有料→無料はいつでも可能だけど、無料→有料は相当難しいですからね・・・。

でも「じゃあ青村!オーナーに請求する見積作って!」とか言われたらそれはそれで面倒だしなぁ・・・。

まぁ、作業費を取る、取らないで自分の給料が変わるわけじゃないし、まっいっか。