つくづく感じますが、迷う時って「あとちょっとなんだけどな・・・」っていう時が多いですよね。あ、もちろん仕事の話です(笑)
排煙口・ダンパーの自主点検
僕の現場では、消防設備点検とは別に定期的に排煙口やら排煙ダンパーの動作チェック試験をします。普段はまず動作しない機器達ですから、たまに動かしてあげないとダンパー部分が固着したりして、動作不良の原因となります。火災時に「動作しませんでした!」では洒落になりませんから、こういう時に動作させて動きをチェックするわけです。もし動作が悪かった場合は、ダンパー部分を掃除したりシリコンでスプレーしてあげたりします。

上の記事のような開けると厄介なことが起きそうな場所は消防設備点検で動作チェックします。自主点検で排煙口とかが戻らなくなったら、それはそれで問題ですからね。
そんなわけで、現場中の排煙口やら排煙ダンパーの動作を確認していたのですが、現場で厄介な箇所にある排煙ダンパー第3位ぐらいにランクインする位置にあるダンパーに動作不良が・・・。う〜ん、ここかぁとみんな苦い顔。そう簡単に点検を終わらせてくれません。
悪条件
嫌ポイント1としてくそ高いところにダンパーがあるという事。3メートルぐらいです。僕の現場に置いてある脚立が最大8尺なのでギリギリ点検口に頭を突っ込めるぐらいです。ポイント2として、真下が段差になっているので、脚立を立てるのに苦労する場所という事。なかなかのクソ立地です。
そして追い討ちをかけるように、点検口から目的のダンパーとの距離が絶妙に遠いという点がポイント3としてあります。来ましたね、適当点検口が



今回のダンパーの不具合は、ダンパーの復旧時に戻りの動作が悪いという内容で、いつもだったらハンマーでダンパーをガツーン!とやってギコギコ動かしながらシリコンスプレーをシューー!!っとやって一丁上がり!あとは様子を見てくれよな!という感じで片付ける案件なのですが、いかんせん、点検口からダンパーまでが遠すぎます。1メートルぐらいあるかもしれない。点検口には何の機器を見るための点検口なのかが大体記載されており、この点検口にも「ダンパー」と書いてあるため、この点検口はこのダンパーを見るために設置されたようですが、マジで見るだけの点検口です。これ
ここに設置したということは、「メンテナンスはここからよろぴく!届かない?ふ〜ん(笑)」ってことですかね。一体どういう意図でここに点検口設置でOK!ってなったんでしょうか。これなら、なまじ無い方がマシです。
昇るか迷う
迷うのが、天井を登れば届きそうという事です。
ただ、この天井に登るには脚立からジャンプして天井に乗らないといけなく、乗れても天井にあるCチャンがなんか薄い?感じという2点の問題要素があります。
天井に登るにはジャンプというのは、使っている脚立が8尺で、脚立の頭まで登っても点検口から頭がヒョイっと出るぐらいしか届いてないため、そこから天井に上がるのは一度吊りボルトを握りしめて天井にジャンプしないといけないということです。

かなり危ないですね〜〜〜
ハーネスを吊りボルトにつけているとはいえ(イラストでは省略していますが、2メートル以上の作業なのでフルハーネスを装着しています)仮に天井に登れたとしても、なんか心許ないんですよね、吊ってあるCチャンが・・・。踏んだらバリィ!!っていって崩れそうな感じが・・・。君にちょっと命は預けられない
そんな感じで、10分ぐらい登るか、登らないかを迷い、最終的には「やめよう」という事に決定!異音がするだけで、特にその後復旧は問題ないので、とりあえずビルメンお得意の「様子見」で凌ぐこととしました。
しかし、最終的にダンパーの修理になると思うのですが、それには点検口を新たに作成する必要があります。オーナーには「点検口はありますが、これは飾りなので新しいのを作ってください!」という必要がありますが、果たして通るのか・・・。僕がオーナーだったらこの点検口を作った施工業者を呼び出しますね。ある意味瑕疵みたいなもんですよ、こりゃあ。