ドア点検!僕が見ているポイントを教えます

皆様のビルに必ずあるもの・・・それはドアだと思います。どんなオンボロビルでも、超最先端のビルでも、必ずドアはあるでしょう。

ドアは毎日使用されるものですので、当然劣化します。劣化すると、ドアが開きにくくなったり、閉じなかったり、最悪外れてしまう事もあり得る訳です。そんなわけで、ドアの点検もビルメンの大切な仕事です。

ただ、ドアだけを点検するという事は、僕の現場ではあまりしません。なぜなら、ビル内のドアの数は膨大で、それだけを点検しているととても1日では終わらないからです。そのため、基本的に「お客さんからドアに関する報告があった」時か、なんとなく別の点検時に気になったドアを見てみるぐらいです。

そこで今回は、僕が簡単にドアをみる際に気にしているポイントをご紹介します。参考にしてみてください。

ドアクローザー

ドアクローザーは結構交換するイメージです。僕も今の現場に来て10回ぐらいは交換をしました。

まず、第一に「油が垂れていないか?」を確認します。ドアクローザーは油圧によって開閉をするので、中の油圧が漏れているとそのドアクローザーは終了です。もう交換するしかありません。

あとはスピードの確認ですね。うまく閉まらなかったりする時は、ドアクローザーの速度調整を行うと案外すんなり閉まってくれたりします。ただ、正圧・負圧に注意が必要です。「ドアがはやく閉まりすぎる」と言われて、思いっきりスピードを遅くした後、空気圧の変化によってドアが自動で閉まるスピードが遅すぎて今度は全く閉まらなくなる・・・という事もあるのでバランスが大切です。

あと、もし脚立などを持っていたら、アーム部分などを確認して「ネジの緩み」や「ネジ部分に金属の粉が無いか(もしあったら摩耗してる可能性有り)」を見てみると良いかもしれません。

ちなみにドアクローザーにはバックチェック機能がついたものもあります。

簡単に言えば、ドアがどこまで開くかを調整できます。ドアストッパーなどが無い場所で、開きすぎると壁にぶつかりそうな箇所の調整に使えます。

たまに角度調整がバグってて、もっと開くと思ってドアを思いっきり押し込んだらバックチェックが働いて押し返されて「ぐぉ!」ってなる時があります。そういった時は、「人間をナメるな!」という気持ちでバックチェック機能をいじってガバガバにしてやってます。

ピボットヒンジ

ドアの上にあるやつです。

ドアはこのピボットヒンジとドアクローザーで支えられており、ドアの重さは確か60kg以上あるみたいな話を聞いた事があります。そんな重いドアを支えているヒンジは、使用によってどんどん傾むきます。そのため、ドアが傾いていないかの確認は、定期的にやっています。人が多く出入りするドアは結構傾いている事が多く、ドア下にあるヒンジに鉄板を敷いて傾きを調整したり・・・と僕の現場では色々やっているみたいです(他人事)

傾いて床が擦れるぐらいなら、まだマシなのですが、最悪ドアが外れる事もあるみたいで、注意が必要です。ただ、本格的にヤバかったらもうヒンジの交換しかないと思いますが、どうやってこのクソ重いドアを取り外すのだろうか・・・。

消防ホース用小扉

名前の通り、消防ホースを通す用の小扉です。これも結構劣化するんです。

結構みんな足でうっかりバコーン!って蹴飛ばします。(僕だけ?)

小扉がぐらぐらになると、床を擦って嫌な感じになるので、対処法としてはネジの増し締めをするのですが、すぐにまたネジがユルユルになってしまいます。ヒンジを取り替えたりする必要があるのかなぁ

こんな感じでドアを見ています

あとは、ドアのラッチ部分の調整したり、レバーのガタツキを見たり・・・など、巡回のついでで気になる箇所のドアを見ています。

そんな事していると、ついつい1回1回の巡回時間が長くなってしまうのですが、こういった「ついでに確認する」というのもビルメンにとって重要な仕事だと思います。参考にしていただければ幸いです。ではでは

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