排煙口の動作点検!どうしても復旧しない場合は・・・

こんばんは 青村です。

これを書いている今、外は雪が降っております。今日は休みだったのですが、明日は出勤。それまでに止んで、「あれ?昨日雪なんて降ったの?」みたいな状態になってて欲しい・・・。中途半端に雪が残ってると、雪かきをしないといけないので面倒です。

排煙口の動作試験を実施

排煙口とは、火事があった際に、壁にある起動ボタンを押すと排煙口がパカリと開き、排煙機が起動する事でそこから煙を吸い取る設備です。このブログでも排煙機については何回か書いています。

もしかしたら、今回書く事も、過去に書いてるかもしれませんが・・・まぁそこはご愛嬌という事で(笑)

僕の現場では年に数回、排煙口の起動及び復旧試験を行なっています

やり方は簡単で、ボタンを押して排煙口が開くのを確認し、その後ボタンを手前に引っ張ると復旧させる事が出来るので、ちゃんと復旧するかの確認です。

この時注意しなければいけないのが、排煙口を開いた際に排煙機が回ってしまわないように連動遮断を切っておく事です。これをしないと、排煙口を開けると排煙機が回り出すのですが、問題は復旧の際です。復旧で排煙口を排煙機が回っている時に閉めちゃうと、ダクトがベッコベコに潰れます。なので絶対に連動遮断は切る必要があります。これが結構怖くて、最初の一発目は排煙機が回っていないか現地に行って目視で確認してから復旧をさせています(僕の場合はですが)消防PCとかでも確認は出来ますが、現地で直接回っているか確認するのが一番安心するし、確実です。あとは開いた排煙口から風が吸われているかどうかでも確認できます。

そんな点検を、ビルの上から下まで片っ端からやっていくのですが、大抵はちゃんと起動するし、ちゃんと復旧しますが、排煙口の機嫌が悪いとトコトンハマります。今回僕はハマりました。

基本的に排煙口が開かないという事は、僕の現場ではほとんどありません。ボタンを押すと「ズァバターン!!」と威勢良く開きます。たまーーーに「ぱたん・・・」と静かに開くところもありますが、即開けば問題ありません。それに対して復旧は結構ダメなところが多いです。

排煙口は、復旧時にワイヤーで戻していくのですが、噛み合わせが良く無いのか、モーター側が劣化でパワーが無くなっているのかよくわかりませんが、音だけ「ウィイイイイイン」って元気よく「僕仕事してますよ!」感を出してるくせに、まったくモーターが噛み合わず、排煙口が戻っていかない事があります。その場合は、このワイヤーを引っ張り出して、ウネウネさせたり、シリコンスプレーを塗布して滑りを良くしてあげたりすると、直る時があります。ワイヤーをグネグネさせている途中で「カチッ」とハマる様な音がして復旧した時は結構嬉しい。

一応、消防的には「火災時に排煙口が開かないのは問題だけど、復旧時は別にどうでもいいよ」という事なので、消防設備点検時に排煙口が復旧しなくても問題はありませんが、設備的にはこのまま排煙口が開きっぱなしというわけにもいかないので、なんとか復旧はさせなければいけません。なので、上記の様にワイヤーウネウネをさせたり、最悪は、とりあえず手で押して閉めます。一度閉まってしまえば、自動で落ちてくる事はありません。あとは部品交換まで待つだけです。

この復旧不良は、去年まではそんなに多くなかったのですが、今年は去年の倍以上やった気がします。やっぱり徐々に機器がヘタってきてるんでしょうね。この作業をやるのに、いちいち作業台に登ってやらないといけないのが面倒です。これを何十箇所もやるのは、なかなか骨が折れます。

ですが、一番最悪なのは、モーターは動くけど、止まらないという事象です。

排煙口は完全に閉まってるけど、永遠にモーターが動き続けている状態です。結構な音がしてウルサイです。

この状態だと、火災信号を常に発信している状態になり、連動遮断を解除すると、排煙口が閉まっているにも関わらず、排煙機がブン回ります。これもワイヤーを調節したりすると直ったりする事もありますが、その後何かの弾みでモーターが動き出す可能性もあります。この症状が出たら、僕はもう諦めて部品交換の流れに持っていきます。

しかし、部品交換までの間、このままモーターを動かし続ける事も、火災信号を発信させる事もNGのため、とある作業をする必要があります。

それはモーター側の通信線(L1端子)を離線してしまう事です。

この通信線によって、火災信号が飛んでいるので、これを離線してしまえば、とりあえずは信号が飛ばなくなります。あとは排煙口は復旧しているため、モーター停止をさせるために手元スイッチを中立の位置に戻せば、見かけ上は復旧状態になります。(手元スイッチは、3段階(押す、中立、手前)で、押す=排煙口が開く 中立=いつもの状態 手前=排煙口を復旧させる。これで完全に復旧出来たらスイッチを中立に戻してあげる)

この状態で注意しなければいけないのが、例えば火災の際にこの排煙口を手元スイッチで起動させたとしても、火災信号が送られないので排煙機が回らないという事です。なので、この対応はあくまで応急的なものという事です。

こういう時、他の現場での経験が無いから、これが果たして一般的な対応なのか迷うところです。そろそろこの青村も他現場にお呼ばれしないかな〜と思ったり思わなかったり。また一から人間関係を構築しなければいけないのが一番面倒臭いですが・・・。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 同じ事態になったことありますが、防災監視盤の保守モードとかをいじってたらなぜか直りました。

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