端子台で減水警報を出す!【受水槽の電極】

こんばんは ビルメンの青村です。

今日は、初めての試みをやってみました。それはタイトルにもある通り、受水槽の上にある端子台から擬似的に減水警報を出すという試験。今まで、その試験をみた事もなければ、やった事も無く「理論的にはこうなるだろう」というレベルだったので、果たしてその考えがあっているのかどいうか確かめる為、思い切って挑戦してみました。

まずは受水槽の電極について

受水槽には、常に水が満たされていますが、どうやって「受水槽に十分な水がある」事を感知しているのか・・・。これに関しては、ボールタップ式だとか種類があるようですが、僕の現場では「電極」によって、これを感知しています。

これは受水槽内(清掃時に撮った)なのですが、この真ん中にあるのが電極です。全ては見えませんが5本あり、それぞれの電極に水が浸かっているか、浸かっていないかで水の有無を判断しています。

それぞれの役割はこんな感じです。ちなみにこの電極は「警報用」で、この他に「ポンプ用」の電極もあり、それはポンプの発程などに関わってきます。今回は「警報用」の電極の話となります。(もしかしたら、他の現場では警報用とポンプ用が一緒のやつがあるのかも・・・僕の現場は警報用とポンプ用で分かれています)

減水はどうやって出るのかと言うと

減水は、上記のように「減水」を知らせる電極が水から離れれば、減水の警報が出ます。まぁ当たり前ですよね。それで大体、ポンプ用の電極も「ポンプ起動」が警報用電極の減水よりちょっと高い位置にあり、通常は減水警報が出る前にポンプが起動し、水を満たしてくれるようになっています。なので、減水の警報が出る時は、急激に水が減っている時しかありえないので、もし通常時にこの警報が出るならば、なにかしらの問題があるでしょう。

端子台で減水を出すには?

これは端子台です。この端子の先に電極があり、もう片方には警報盤などに繋がっています。(上記の写真は、今回試験した端子台ではありません)

これで減水警報を出すには、減水を出す電極を擬似的に水から離せば出来ます。減水の電極は、いわゆるb接点で接続されており、離れれば起動するというものです。ちなみにa接点はその逆で、くっつけば起動するものをいいます。

ちなみに、「どっちがa接点だっけ?」と良くわからなくなるので、上記のように覚えています。上記の逆がb接点です。

で、話がそれましたが、要するに減水の電極を外せばいいのです。なので端子台から端子を引っこ抜くと・・・無事に減水警報が発報しました。電極の事は入社したての頃はまったくわかりませんでしたが、2年目になってようやく理解出来るようになってきました。いや〜本当に最初はわからなかったので、今回のこの減水発報試験で無事思い通りに発報出来てよかったです。

余談ですが

電極の中に「空転防止」と言うものがあります。

もしこれを読んでいる方の中に、まだ入りたてのビルメンの方がいたら、上司に「大変です!空転防止がかかっちゃいました!」と言ってみましょう。高確率で大変な事になります。

空転防止は、最後の電極です。(1番長いのはコモン)

ここまでくると、ポンプの空転を防ぐためにポンプが止まります。ポンプが動かない=水が送られない、つまり断水になります

昔、僕の現場で、今回みたいに電極の試験をしていたらポンプ用の電極端子が色々こんがらがっており、減水かと思ったら空転防止がかかってしまい、断水してしまった!というエピソードを聞いた事があります。今回みたいな端子台での試験は、確実に「この端子と端子台はこの電極とこの機器につながっている!」とわかる状態でやった方が無難だと思います。

 

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