季節の変わり目で体調がグズグズな青村です。
大体休日は、鼻水出まくりor頭痛でほぼ一日中寝ています。生ける屍状態です。
10月ぐらいになれば、体が慣れてきて、調子が戻るのですがそれまでは辛抱です・・・。
深夜の発報=めんどくさ〜い
一昨日、宿直だったのですが、深夜の1時に中央監視PCで警報が発報。
ちょうど仮眠タイム中で、いい感じにウトウトしてきた時に業務用の携帯が鳴り、防災センターに戻ってきてくれとの連絡。めんどくせ〜と思いながら、半分寝ている頭で防災センターに戻ります。実は、なんだかんだ言って夜にこういったトラブルで起こされるのは久しぶりです。
防災センターに戻り、中央監視PCを見てみると「VAV故障」との文字が。
ちなみにVAVは、空調設備の一つで、簡単にいうとダンパーの羽を必要に応じて変化させる事によって風量を変化させ、空調の温度をコントロールします。「今、部屋が冷えてるな」という時は、このVAVがダンパーの羽を絞り、風量を抑えます。よく「アネモから噴き出る冷気が寒い!」というクレームがオフィスビルでは結構多いと聞きますが、こうやってVAVでコントロールする事で、そういったクレームを抑える事も出来ます。
さて、話を戻しますが、PC上では「故障」しか表示されていないので、どういったトラブルなのかいまいちわかりません。ただ、PCで見る限り、故障が出てもVAV自体は停止していないので、電気関係では無いのかな?と推測。
本来であれば、テナントに行って実際に天井を開け、VAV本体を確認する事が必要・・・なのですが、今の時間は深夜の1時・・・。果たして気軽にテナントに行ってもいいのか、心配になります。
実は、このVAVは、テナントのお客さんが時間外空調依頼をかけて起動させているので、おそらく残業か何かで空調を起動させる必要があって起動をさせたのでしょう。なので、テナント内にお客さんがいるのは、ほぼ目星がついているのですが、それでも深夜1時、果たしてテナントに行って「天井開けてもいいっすかね〜〜〜」なんて常識的に言ってもいいのだろうか。
しかも、そこで解決すれば良いのですが、大体こういったトラブルはその場では解決出来ず、部品の交換などが必要な場合が多いので「こっちはクソ大変な残業やってて忙しいのに、いきなりやって来てガチャガチャ作業して、結局解決出来ないのかよ!」とクレームを受ける可能性があります。
ここで、皆さんにお伝えしたいのですが、ビルメンにとって1番怖いのは「テナント(お客)からのクレーム」です。
機械が壊れた!とかのトラブルはさほど怖くはありません。1番怖いのは、「機械が壊れた!この機械を一度止めてこの部品変えればOKなんだけど・・・今止めたらお客さんからクレーム来ちゃうかも!」という様な、トラブル後の事が1番怖いのです。
約2年ビルメンをやっていてわかるのは、この仕事は技術力じゃなく発想力だという事・・・。どうやったら1番被害が少なく解決できるか・・・を瞬時に判断出来ないと、どこかで大きなクレームを食らうかもしれません。
さて、話が外れましたが、この後VAVの再起動をしてみた所、なぜか故障表示が無くなり復旧をしたので、このまま大人しくしてくれ・・・という気持ちで仮眠タイムへ入りました。もうこの時の頭は「あぁ・・・明日報告書作らなきゃ・・・」しかありませんでした。
結局、天井をあけて確認する事に
翌朝、仮眠タイムが終了して朝の引き継ぎが完了した後に、同警報が発報しました。寝ている間に発報しなかったのは偉い!
この日は、運良く副所長の出勤日だったので、テナント内に借りているマスターキーで入る事に(ちなみに副所長は「ま、連絡無しに入っても大丈夫っしょw」と非常に軽い返事でした)
上の写真が、VAVの装置で、上にダンパー開閉表示があります。これがシステムによって開度変化します。
今回の考えられる故障の原因は2つあり、1つはダンパーの軸の固着などによって本来は開度80%にしたいのに、固着しているので動かず警報が鳴った。もう1つは、システム基盤になんらかの不具合があって、ダンパー開閉信号を送れず警報が鳴った、の2つが考えられます。
ダンパーの軸部を手動でガリガリと動かしてみた所、スムーズに動きました。なので、この時点でダンパーの固着ではなく、おそらく制御盤の不具合が原因でしょう。念のため、中央監視PCから温度変更の信号を送ってみましたが、ダンパーの開度は変化しなかったため、単純に信号が送られてないみたいです。制御盤の修理は僕らでは出来ませんので、業者を呼んで基盤の交換となりそうです。
さて、明日もまた宿直です。トラブルが無く、平和に終わるといいな・・・と願いながら寝る事とします。今週もお疲れ様でした、来週もまた頑張っていきましょう。
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