こんばんは 青村です。
昨日は宿直でした。いやぁ、とても緊張しました。なにせ、また例のベテランさんと宿直で、しかも雨がすごいと来たらもう嫌な予感しかしません。
せめて防災センターに人がたくさん残っている昼ぐらいに何かトラブルが発生するのならまだ良いのですが、大雨が降り始めたのは皆んなが帰宅し始める直前ぐらい。「大雨で電車とまっちゃうかな〜?」と心配している先輩がいたので「もし良かったら泊まっていきません?僕は床で寝ますよ!」と最高の提案をしたのですが、そそくさと帰ってしまいました。ぐぬぬ・・・
もし大雨関連でトラブルが発生したら、宿直の相棒であるベテランさんと2人で解決するしかありません。そう思うと一気に緊張感が・・・。
ベテランさんは、言うまで絶対に行動をしてくれない完全な指示待ち人間なので、もしトラブルが発生しても、僕が何か指示を出さない限り永遠に動かないでしょう。「そんな人間いる?」と思う方もいるかもしれませんが、残念ながらいるのです。僕だって最初は「いやいや、いざという時はちゃんと動いてくれますよ〜(笑)」と呑気に構えていましたが、3年近く一緒に働いててわかりました。この人はマジで動かない・・・と
PCの向かい側で、眠っている(勤務中です)ベテランさんを見て「ワシがこのビルを守るんじゃい・・・」と気合を入れ直しました。結局自分を救えるのは自分だけです。
鳴り響く満水警報
しばらく2人で防災センターにいると
ビービービー
と監視PCからけたたましい音が!トラブルのゴングが鳴り始めました。
監視PCを恐る恐る見てみると「雨水取り入れ槽満水警報」というものが発生しておりました。こ・・・これは・・・大した警報ではありません!よし!
とりあえずベテランさんに「じゃあ対応お願いしてもいいですか?」ととりあえず振ってみます。そうするとベテランさん1分ぐらいフリーズ。あれ?どうしたの?
その後、おもむろにPCで色々検索をし始めました。「満水警報 復旧」みたいな感じのワードで調べています。その間監視PCはずっとビービー鳴っています。あれ??もしかして、対応方法を知らないのかな・・・?今年だけでもう10回ぐらい同じ対応やってるんだけど・・・。この人はこの現場に10年以上いるから、もう100回ぐらいはこの対応を見て来ているはずなのですが・・・
なんかもうラチが開かないので「じゃあ僕が対応して来ます」と伝えると、ベテランさんは「よろしくお願いします」と一言言って、開いていたYahooページの下の方にある「コロナ感染者増加!」の記事をクリックしてそれを読み始めました。・・・今日の宿直は無事に過ごす事は出来るのか・・・胃が痛くなって来ました。
作りがおかしい受水槽
対応といっても大袈裟なものではありません。ただ排水ポンプを動かすだけです。
僕のビルでは、雨水をトイレの水として使用するために、各ルーフドレンから雨水を取り入れて雨水利用槽に入れています。ただ、その雨水利用槽の作りがちょっと変で
簡単に絵を描くとこんな感じです。No.1とNo.2に分かれており、No.1に基本的に雨水が流れ込みます。そしてNo.1がいっぱいになるとNo.2に流れる仕組みなのですが、排水ポンプの軌道はNo.2の電極からとっており、No.2が満水にならないと排水ポンプが動かないのです。
こんな感じ
動かない・・・らしいというのは、まだ一度もNo.2の受水槽で満水になった事がなく、大体は排水ポンプを手動で動かしてしまうからです。この仕組みだったら、No.1に満水の電極は取り付けなくても良い気がするのですが・・・だって設計上はNo.2に行ってさらに満水にならないと排水されないのですから、No.1で満水警報を鳴らしたところで意味があるのかよくわかりません。
ちなみに、No.2に行くぐらいの雨だと相当の雨量で、No.2に行く前に排水ポンプを起動しないと、排水が間に合いません。だからNo.1に満水警報がついているのかもしれませんが、それだったらNo.1の電極に排水ポンプの起動接点をつけるべきだと思います。なんでなんだろう??
とりあえず、排水ポンプを手動に切り替えて30分ぐらい動かしたら、良い感じの水位になりました。外で雨もだいぶ収まったのもあり警報がこれ以上鳴る事はありませんでした。一応夜中に満水警報で叩き起こされるのも嫌なので、雨水取り入れ弁のシーケンスで強制的に遮断をして取り入れを禁止にしました。ただ、取り入れ弁がついているのは一部の箇所だけで他の箇所から雨水が取り入れられてしまう為、また満水警報が出てしまう可能性はありますが、やらないよりかはマシでしょう。
幸いにも、この日はこれ以外のトラブルはなく、無事に朝を迎える事が出来ました。あぁ・・・緊張した。本日もお疲れ様でした。
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