こんばんは 青村です!
急に寒くなりましたね。もう少し秋のちょうどいい季節感を味わっていたかったのですが、1週間ぐらいしか秋っぽい日がなかった気がします。
ただ、こんなに急に寒くなるとテナントからクレームが来ないかが心配になってきます。まだビルの空調モードが冷房のままで、今年は点検などの関係上で暖房切り替えがいつもより遅いのでますます心配です。
一応、ペリPACは暖房に切り替えられるけど、セントラル空調が暖房じゃないんですよね。果たしてペリPACの暖房だけでそこまで凌げるか・・・。ちょっと不安です。
不穏な警報!
数日前、防災センターの中央監視PCでテナント内のペリPACに対しての警報が鳴りました。
警報内容として表示されたのは「AIー●● 故障警報」のみ
空調機関係の故障は、中央監視PCだと「故障警報」の文字しか出ず、現地の機器のリモコンを確認しなければ、何の故障なのかがわかりません。これが結構不便なんですよね。わざわざ現地に行かないとヤバい故障なのか、経過観察で済む故障なのかがわかりません。お金を払えば個別で表示できるようですが、僕の現場はケチなのでそんなオプションは付けていません。
で、空調機械室にあるVe-upコントローラーでエラーコードを確認します。ちなみにこのコントローラーはそのフロアのペリPACを一括で管理できるリモコンで、簡単に言えばテナント内にある個別リモコンの集中版です。この画面が、中央監視PCで見れれば文句ないのですが・・・。
ちなみにそこに記されていたエラーコードは「U0」で、それ以上の情報はありません。結構デカ目の液晶画面に「U0」の文字だけが浮かんでいます。こんなに記載スペースがあるんだから、そのエラーコードの意味ぐらい載せてもバチは当たらないと思うのですがね。
仕方がないので、エラーコードについてネットで調べてみると「冷媒不足」が当てはまるようです。冷媒不足・・・冷媒が不足する・・・。え?もしかして、冷媒が漏れてるって事?
果てしない旅が始まる
そういうわけで、休日に業者を呼び出して、冷媒のリーク箇所探しです。
まずはテナント内の天井に設置されているPACの配管のフレア加工部分に、リークチェックのスプレーをかけまくり、リークされている箇所がないか探します。もしリークされていれば泡が出ます。業者は「大体こういったつなぎ目辺りから漏れてるんやガハハ!」と余裕綽々で「昼までには終わるで〜!」とのことでした。
しかし調査開始から2時間経過しましたが一向に見つからず。
業者のおっちゃんもだんだん無言になり始め、一心不乱にスプレーをしまくっています。おいおい、大丈夫?さっきもその場所スプレーしたよ。そこはリークしてないから諦めてよ。
ちなみに、僕ら設備員もスプレーを拝借してリーク箇所を総動員で探していました(そうしないと永遠に終わらない気がしたから)。しかしこれだけやっても見つからないのだから、テナント内の配管はリークしていないのでは?という結論に調査開始から4時間後に到達。室外機側を確認することに。
そして室外機側の配管にスプレーしまくりましたが、一向にリーク箇所は見つからず。
もうだんだん日が沈んできました。そろそろタイムリミットです。業者のおっちゃんは懸命にスプレーを配管にぶっかけ続けています。
もはや壁の中に入り込んでいる配管がリークしているのでは?と疑い始めます。もし壁の中の配管がリークしていたら手の出しようがありません。だって壁の中に配管があるのだから・・・。
もう諦めモードが漂い、「冷媒を充填して、再度エラーがでなければいいよね」という、冷媒漏れはしているがあまりにも少量なのでとりあえず必要量だけ冷媒を充填させちゃおうかという話になりかけたその時・・・
ここやっ!!!
業者のおっちゃんが大声で叫びました。あまりにも突然だったので死ぬほどビビりましたが、その場にいた全員がその場所に駆けつけました。
「ここや!ここが冷媒漏れ箇所や!!」
おっちゃんが指差す先に・・・本当に・・・マジで本当にわずかですが・・・リークの証拠である泡が・・・あ・・・あ??
あるか?これ・・・?
「ここにリークはあったんや・・・」
なにやら全てを悟った冒険家のようなセリフが出ましたが、とりあえずリーク箇所がみつかりました。その後、ものすごいスピードでリーク箇所の補修をし、冷媒を充填。エラーは改善されたのでした。
そんなわけで、一日中、冷媒漏れ探しに付き合わされてしまいました。とりあえず冷媒漏れ箇所が見つかって良かったです(正直言って、見つかった時の泡の量は・・・怪しかったですが・・・)
ま、しばらくしてエラーが再発しなければとりあえずヨシ!
コメント
コメント一覧 (2件)
エラーが出なければ…納入先にバレなければ…クレームにならなければいいんだ…と自分を納得させる工場検査員の私もいるからヘーキヘーキ。
どこもそんなもんですよね?そうだと言って!
みんな現場猫になるのです