その1の続きです
実は終わった後の方が怖いんです
さぁ!1年に一度の点検が終わった!ハァ〜めでたしめでたし!・・・とは行かないのが、この点検の恐ろしいところ。というか、ビルメンの仕事は大体作業よりも終わった後の方が怖い事が多いのです。点検は機器に対して、通常はしない操作を行う事が多くあり、普段ONにしているところをOFFにしていたり、その逆をしていたり・・・と普段とは異なる形にしているので、もしその復旧(戻す作業)を忘れていた場合・・・とても大変な事になります。特に大きな点検の後の休日は実に恐ろしく、「今頃現場で問題起きていたらどうしよう・・・」と心配になります、とても休みどころではありません。最悪なのは休みの中電話がかかってきて「あれって終わった後どうした?」みたいな質問になる事。もし復旧忘れなどが原因で問題が起きていた場合電話越しで怒られ「明日、覚悟しろよ・・・」みたいな感じで終わります。ビルメンをやめたくなる瞬間ですね。
そんな感じで、復旧忘れなどによるトラブルが怖い・・・というのが1つと、あとは点検後は何かしら機器の不具合が発生する可能性が高く、特に今回のような電気設備の年次点検は本当によく機器が壊れるのです。もう何かしら壊れる可能性がほぼ100%なので、毎年年次点検前は「今年は何が壊れるかダービー」を行なっています。(この時はまだみんな呑気)ちなみの先輩は「ポンプ系統が全て死んでビル断水」というのを挙げていましたが、それがマジで発生したらその場で帰ります。
では、今年は何が壊れたのでしょうか。まぁ、実は今年は色々壊れまして、数で言うと30箇所ぐらい機器がイカれました。その中でも特にヤバかったのが「とあるテナントの空調設備の通信機能がイカれて空調設備全滅」です。そのテナントの階の空調設備だけ全く機能しなくなってしまいました。しかも最悪なのが、この不具合発生後の30分後に、そのテナントのサーバー保守業者+お偉いさんがやってくるのです。もし「空調使えないから今日はごめんちゃい!」なんてやったら下手したら顛末書ものです。なんとかバレないうちに直しておきたいところですが、如何せん通信の何が悪いのかが不明ですし、そもそも時間もないのです。どうする・・・と頭を抱えていたところに「空きフロアの通信機器と丸々交換したらどうです?」という意見が。「それや!」という事で、大急ぎで空きフロアの通信機器を取り外し、現在不具合が発生している通信機器と交換することに!
いそげいそげいそげ〜〜〜〜!!!
残り10分のところでしたが、無事交換完了!空調設備も使用可能となり、ことなきを得ました。いやはや・・・心臓に悪いわぁ
そんな感じで、今年の電気設備年次点検は終了しました。いや〜、これが終わると少し気が抜けますね。来年は果たして何が壊れるか・・・。ビルメンの設備は結構ギリギリの状態で保たれているんだなぁとつくづく感じます。
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