消防設備点検スタート!・・・ってあなた誰?

こんばんは 青村です。

今年も消防設備点検が始まりました。

数週間前に実施した排煙口の点検は、消防設備点検を意識して実施しており、点検時に排煙口が起動しないor復旧しないという事になるとドタバタしてしまうのでそれを回避する為に実施しております。ちなみに今年は初日から過去最高の不具合数を叩き出しております(もう不穏でしか無い)

まだ1日しか経っていませんが、もう早速不穏な空気が流れております。

まさかの担当変更!

今日から始まった消防設備点検ですが、いつもだったら点検を実施する業者のまとめ役である人が他の作業員よりも早く防災センターに来て、点検のスケジュールを一通り確認をするのですが、今日はその責任者がなかなか防災センターに来ません。他のメンツは続々と揃っており、さすがに不審に思ったので、「あの〜〇〇さんは?」と作業員の人に聞くと

「あ〜、今回は実はちょっと来れないんすよね・・・」

なんやて?

あまりにも急な事なので、防災センターのメンバーはびっくり。責任者が来れないって・・・大丈夫なの?

不安の中、しばらくすると、一度も見たことのないおっさんが現れ、「あ、私が今回の責任者となります(笑)よろしくお願いします〜(笑)」と終始笑いながらのご挨拶。

不安!!

こりゃあ〜、ヤバイセンサーがビンビン鳴っとるでぇ・・・。防災センターのみんなから「おいおい・・・大丈夫か??」「今回終わったか?」という声が聞こえます。

もう、「この現場に一度も来た事がない」「責任者なのに一番最後に来館」「常に語尾に(笑)がついているかのような感じで喋るので、緊張感が感じられない」という、「あ、ヤバいかも」という要素が詰め込まれた人なのです。

所長がたまらず「〇〇さんがいなくて大丈夫なんですか?Aさん(この責任者)は一度もこの現場来たことないようですし・・・」というと「あ〜、まぁ大丈夫だと思います(笑)責任者やるのは私自身初めてですが(笑)まぁ、そんなに他のビルと大きく変わらないようですし!(笑)」と余裕綽々。そんなセリフとは裏腹に、一気に緊張度が高まる防災センター。大丈夫か???

なぜいつもの責任者は来ないのか聞くと「家庭の事情で」と言われてしまい、それ以上は聞けない状態。家庭の事情か・・・それを言われちゃ追求は出来ぬ・・・。

不安渦巻くの中、消防設備点検がスタートしたのでありました。

話聞いてました???

僕の現場での消防設備点検時のルールは

・不具合事項があった場合は設備員で対処をし、対処出来たら業者報告書に不具合事項を載せないでもらう

・対処が出来なかった場合は、設備員でも報告書を作成するので、撮影や状況確認を行うの為に、必ず設備員と一緒に確認をする。

となっています。例えば、排煙口が動作しなかった、もしくは復旧しなかった場合、一旦設備員が頑張って整備をし、復旧したらそれを業者に見てもらって、問題無いようだったら報告書には不具合のことは書かないという事です。復旧不良など、毎回そこそこの数になってしまうので、それをいちいち報告書に記載されたら訳がわからなくなるし、結局は復旧しているので載せる意味も無いからです。(ちなみに整備記録は、設備側で記録しています)

また、整備をしてもダメだったら、報告書を作成する為に、いろいろと状況確認をするのですが、その際は必ず設備員を呼んでもらう事になっています。これは消防設備点検は基本的に立ち会いで実施をするのですが、設備員が一つグループの作業の立ち会いしている間に、もう数グループが別の作業をしています(消化器の設置位置とか、誘導灯のバッテリーチェックとか)。そうやって行動しないと、とても時間内に点検が終わらないからです。ただし、何か不具合があった場合は、すぐに呼んでくださいという事です。

そういうルールを守りながら、数十年間業者とやってきましたが・・・

崩壊!!圧倒的 崩壊!!!

も〜だめだ〜!Aさん(責任者)ぜんっぜん把握してなぁい!・・・。というか、周りの作業員教えてあげてよ・・・なんで「責任者がやれと言ったからやってるんです」みたいなツラしてるんだ・・・ロボットかな?

多分、Aさん以外の作業員はAさんの会社の下請けの人たちで、トップであるAさんには口出し出来ないからなんでしょう。(何か言ってその通りやって失敗したら責任を取らされるので、基本的に下請けの人たちは口出ししない)下請けの下請けとか、この業界では当たり前のようにあります。

一応、念のために朝の朝礼時にルールについて詳しく説明したのですが、まったく把握されていませんでした。

点検時も、排煙口の整備とかやって復旧した際に、常に「じゃあこれ不具合に載せときますね!(笑)」と言ってくるので「いや!これは載せないで下さい!」と言い返すというのを、数十回やりとりしました。もうAさんの中では「整備をしても不具合報告書に載せる」というルールが出来上がっているので、「整備して復旧=報告書にあげない」というのはあり得ないのかもしれません。

その証拠に、今日の作業終了時に報告書をもらった際に

全部の不具合(もう直したところ)がびっちり書かれてる!!

す・・・すごい数だァ・・・。書くの大変だったろうに・・・。

え!?朝の話聞いてなかったの?というか、さっき言ったやん!何も聞いてないんですね!!」という事を言いかけましたが、「整備をして復旧してお互いに確認して問題無いという判断の箇所は報告書に書かないというお互いの取り決めなんですよ」と伝えると、「そういうのは教えてもらわないと(笑)こっちも初めてですから(笑)」とのこと。

・・・カッチ〜ン

い・・・いや、まぁ・・・落ち着くんだ・・・。ここで何か言ったところで何も生まれません。

とりあえず、報告書から整備して復旧した箇所は消してもらいましたが、最後の5つぐらいはそのまま消さずに残っていたので聞いてみたら

あ!ここ言い忘れました(笑)この5つも排煙口が復旧しなかったんですよ(笑)ここは設備さん見てないですもんね、他で作業してたようでしたから、ウチだけで確認しました!(笑)ここは直ってないから不具合項目です!(笑)

・・・・・・

この後、業者が帰った後に、5つの排煙口を整備し、復旧。明日業者に伝えて報告書から削除してもらう予定です。

ちなみに防災センターでは「Aさんを今から外すことは出来ないか」「会社にクレームを入れようか」「他の作業員も教えるように言ってくれ」など、文句・悪口で大いに盛り上がりました。

まだまだ消防設備点検は始まったばっかり

明日からはテナント内の点検が始まります。テナント内は「入っちゃいけない箇所」とか「時間指定の場所」とか、そこらじゅうに地雷がある訳ですが、果たして無事に終わるのか・・・。ちなみに明日の消防の立ち会い者はこの青村です。多分、なんらかのトラブルは起きる事でしょう。ただでさえ、テナント内の作業は色々気を使うから嫌なのに・・・。

とりあえず、細心の注意を払う事とします。それにしても、業者の質は責任者でほぼ決まるなぁ・・・。いつもの責任者だとトラブルなく終わるのに、責任者が変わっただけでドタバタだもん・・・。

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