ビルメンとして働いていると、ビル内で毎日色々なことが起きます。
今回は、最近起こった小さなトラブルを紹介します。
現場では、トラブルが発生した際は報告書を書いてオーナーに提出する必要があるのですが、今回紹介するトラブルは、どれも報告書には書かず、現場内で収められるレベルのものです。
報告書を書く・書かないで、ぐっと仕事量は減るので、ありがたいと言えばありがたいですが、小さなトラブルはうまく対応をしないと次回にデカいトラブルになって返ってくる場合もあるので、ある程度の記録は残しておかないといけないのです。(どういう風に対応したか・・・、これを防ぐにはどうしたら良いか・・・など)
なので、大きなトラブルが1回起きるのと、小さいトラブルが数回起きるのとでは、大変さはあまり変わらないかもしれません。
謎の漏水はどこから?
地下でポンプ点検をしていると、頭上にある配管からポタリと水が・・・
最初は結露でもしてるのかな?と思っていましたが、その配管は排水系統・・・
排水系統で結露ってあるかなぁ?と思いつつ、脚立で上にあがり配管を触ってみると、配管と天井の隙間から水がツツ〜とかすかに流れています。う〜ん・・・もしかしてこの天井上で漏水してる?と嫌〜な予感が・・・。というか、この水はどこの排水系統のなんだろう・・・。思いっきり触っちゃったけど、これキレイ?
もし配管から漏水していたら大変な事ですが、とりあえず図面を見てみるとこの配管の上には、このブログでもよく登場する飲食店の倉庫が・・・。
倉庫に入ってみると、漏水の答えがわかりました。除湿機の排水ホースが排水ホッパーから外れて床下に排水されていたようです。
どうやら、飲食店の店員が蹴飛ばしたか何かで、ホッパーから外れてしまったのでしょう。床下を掃除し排水ホースが外れないようにインシュロックで固定。これで解決です。
このあと、飲食店の従業員にこの事を報告すると「あ、そう」との事。この飲食店は・・・本当に・・・この・・・
冷蔵庫の警報音の原因
仮眠をしていると、ま〜た夜中に廊下からピピピピピ・・・とアラーム音が・・・
どうせあの倉庫からだろ・・・、と思い廊下に出てみると案の定、いつもの飲食店の倉庫からでした。
以前もまったく同じことがありました。
どうせ室外機エラーやろ・・・と思いましたが、室外機のフィン汚れは4月にやった為、それは無いな・・・と色々思いましたが、もう考えるのも面倒だし、嫌いな飲食店の対応に貴重な仮眠時間を削られるのも癪なので、とりあえず倉庫内にある盤のアラームをリセット。これで止まったので、もうヨシとしました。
そして次の日、昼間にまた同様のアラームが鳴ったため、飲食店側がメーカーにエラー元であった冷蔵庫の修理を依頼したそうです。
調査の結果、エラーが出ていた理由は「冷蔵庫の閉め忘れによる温度上昇によるもの」だったとの事。どうやら従業員が閉め忘れていたようです。
ただ、ここまでは良かったのですが、その飲食店の店員から「昨日、エラーが出て、対応したという報告がありましたが・・・その時設備員の方が冷蔵庫を開けた・・・という事はないですか?」との連絡が・・・
・・・はい?なにこれ?疑われているの?
とりあえず所長が「ありえない」という事を伝えて、「じゃあウチの従業員のせいですね」という事で完了しましたが・・・すっげ〜腑に落ちない・・・。次、アラームが出たらブレーカー毎落としてやろうかな、と思ったり思わなかったり・・・。何なのもう
営業→現場への伝達はほぼうまくいかない【引越し】
僕の現場には住宅棟があるのですが、その住宅棟で引っ越しをする際は、事前に下見をして、「養生の箇所・来ていいトラックの大きさ・使用していいルート」などを業者に把握してもらう必要があります。
大体、営業の人が確認しに来るのですが、まーーーー現場に伝わっていない事が、90%ぐらいの可能性であります。
営業の人は「ハイ!わかりました!ハイ!承知です!」と笑顔で答えてくれますが、現場の人が来て「こうしてくれる話ですよね」と聞くと「え!?そんな話聞いてない!というか無理だろ!○△◇▼〜〜〜!!!」と怒り狂います。
これは・・・営業が悪い
なんでもハイハイ答える営業は、「こいつはちゃんと現場の人に伝達しないな・・・」と勘繰ってしまいます。逆に「う〜ん、これはちょっと厳しいですね」と苦言を言う営業の人はちゃんと現場とやりとりをしている気がします。
営業が現場を知らないのは、しょうがないとしても、伝達だけはしっかりしてくれ〜〜
営業→現場への伝達はほぼうまくいかない【光回線】
これもまた住宅棟の話になるのですが、住民がとある光回線を導入するという事で、業者が来たのですが、業者が来るなり開口一番
「あ、これ導入出来ないっすね」
ざっくりいうと、本来であればスプリッターから、その回線を引こうとしていたのですが、過去にそのスプリッターを管理している会社からNGが出たと言う事で、そのスプリッターに「〇〇回線不可」みたいな張り紙が掲示されていたとの事。
この旨を住民に伝えたところ
「でも営業の人は大丈夫って言ってたよ!」とお怒り。怒る気持ちはよくわかります。。。僕でも同じ状況になったら怒るわ・・・
・・・で、一度会社に持ち帰りますという事でこの場は撤退。後日、その業者の営業から電話があり、現地を一旦見せてほしいという事でした。もう嫌な予感しかしない
それで、数日後、営業の人間だけが来ました。もうこの時点で「終わったな」と感じました。せめて1人ぐらいは技術者を連れてこないと、話になりません。とりあえず、回線を引くならこのルート・・・スプリッターはこの位置・・・など説明をして一通り終了。回線ルートの図面とかは、防災センターでわざわざ作ったものです。
そしてそして後日、技術者が来ましたが、開口一番
「あ、これ導入出来ないっすね」
どうやら、その光回線会社では、防火区画の貫通処置はNGだそうで、工事自体が出来ないとの事。それを聞いた瞬間、「営業の人はなにを見てたんだ?」と思いましたね。だって回線ルートは防火区画を貫通させないといけない箇所が30箇所ぐらいあるのに・・・。まさか営業の人はその貫通処置NGルールを知らなかったのか?
僕たち設備員も、その会社のそんなルールは知らないので、当然ながらスルーしていましたが・・・いやはや・・・。現場に来た技術者も「これでなんでOK出たんだ?」と怒り心頭。しかし、技術者はまだ良いとして問題は住民にどうやって説明するかです。もう出来ない事は確定したので、その場で技術者が住民に謝っており、住民はめちゃくちゃ怒り散らしていましたが、ここは営業が怒られるべきシーンでしょう。技術者もとんだとばっちりだな・・・。
そんな感じで、光回線施設が出来なかったわけですが、後日また電話があり「〇〇回線工事をしたいので行きます!」的な話が・・・。えぇ!?会社間でこの話共有されて無いのかよ!!
前回ダメだった理由を説明すると、「え?でも会社のシステム上では工事OKの建物って記載されてますよ」との事。知らんわ!そんな話!
つまり、会社のシステム上はずっと「工事OK」で記載されているから、営業も「大丈夫な建物なんだな」と思ってお客さんに「この光回線導入出来ますよ!」とセールしていたみたいです。なんてずさんな管理なんだ・・・。今は、システムからNGという旨を記載してもらい、この問題は解決しました。
ビルのトラブル対応はビルメンの宿命
最近起こった、目立った小さなトラブルはこんな感じです。ビルメンは、ビル内で起こるトラブル全てに巻き込まれますので、こういうのは日常茶飯事です。毎日がとても刺激的ですね(笑)。
今後は、たまにこう言った小さなトラブルをまとめて紹介したいと思います。
では本日もお疲れ様でした。