今年の夏はやばいかもしれません。デマンドの上がり具合がなかなかエグいのです。
今日は三連休明けでしたが、休日中は熱源があまり使われないので、冷水配管があったまっている事が多く、連休明けの空調開始時間帯は結構な勢いでデマンドが上がっていきます。
理由としては、あったまった冷水配管を冷やすために、冷凍機が一気にフル稼働するからです。僕のビルでは、冷凍機で作った冷水を各テナントの空調機に送っているのですが、必要な温度を満足するにはガンガン冷水を空調機に送り込まないといけません。しかも、休日で居室内は暑くなっているため、設定温度になるまで相当な熱量が必要となります。
さらにさらに、空調開始時間帯はテナントによって設定できるのですが、だいたい9時ぐらいが主なので、9時に一気に熱量負荷が増えるのです。デマンドの監視は、このように一気に熱量負荷が増える時間帯に監視をし、あとの時間帯は警報が出るまで放置・・・という感じでやっています。工場とかだと1日中監視してないとかもしれませんが、テナントビルとかはデマンドが上がる時間帯が大体はっきりしているので1日中PCにべったりという事はありません。
今日は、3連休明けで外も暑かったので負荷が高いだろうな〜とは思って余裕をこいてましたが、最初に「契約デマンド超えそうでっせ!」という警報が出た時、「まぁ、あと少しすれば下がるでしょ」と思っていたのですが、ぐんぐんデマンドが上がっていきます。
7月はぶっちゃけ、契約デマンドが超えるようなデマンドは出ないのですが、なんだか上がり幅がすごいのです。止まる気配がない。
流石にやばいぞ・・・という雰囲気になり、まずテナント廊下のFCUの温度をプラス2度UP!FCUは元々設定温度が26℃なので28℃になってもまぁ気づかれません。というか28℃設定にしても多分28℃にならないで26℃ぐらいを前後するので意味あるかといったら微妙かもしれません。
次に地下系統の給排気ファンを停止!ファンは結構な電力量を食うので、止めると一気にデマンドを抑えられます。しかし停止時間が長いとリスキーなので、長くても30分停止が限度です。
あとはちょこちょこ共用部のPACの温度を変えたり、廊下に3台のFCUがある箇所は1台以外は全部止めたり、全テナントの空調機の給気温度を1℃あげたりと、温度変更・運転停止を組み合わせながらデマンドを下げていきます。(テナント内のVAVなどを停止したりするのはNG)
ただ、設備員として出来るのはここまでで、やる事全部やってデマンドが超過してしまったら・・・それはもうしょうがないです。おとなしく契約デマンドを上げてもらう他ありません。
そんなこんなで今日は契約デマンドの本当にギリギリのところまで伸びてしまいました。なんとか契約デマンドを死守する事は出来たのですが、もし早めに機器停止などをしてなかったら超えていたでしょうね。
しかし、今回はなんとか抑えられましたが、これから夏本番になってもっと暑くなってきたらフルで対策を練っても普通に超えてしまいそうです。
案としては、「廊下などは朝早くからつけてあらかじめ冷やしておく」など、デマンドが一気に上がらないように出来る事はないかな〜と考えているのですが、良い案が浮かびません。他のビルとかはどうやってデマンド超過を乗り越えているのでしょうか。
とりあえず、この夏はビルメンにとっても一つの試練になりそうです。全国のデマンド監視をする方々、頑張っていきましょう!
コメント
コメント一覧 (2件)
僕のビルでも対応内容は同じですよ。
設備員しか通らない地下通路とか機械室の給排気F、地下駐車場の誘引Fなどをじゃんじゃん止めていきます。
ただ、去年は何もしなくてもデマンド に余裕ありました。照明がどんどんLED化したりはしてますが、理由は不明です。
やはり給排気ファンとか止めるのが手っ取り早いですよね。
去年デマンドに余裕があったのは同じですね。やっぱり今年は異常なんでしょうかね・・・?