システム天井に翻弄されるビルメン

GWですね。僕はしっかりと労働に勤しんでおりました。どうやら世間的には6日まで休みだそうですが、今年は全部仕事が入ってます!ウヒョ〜w

今日はテナント内で業者点検がありましたが、僕は天井を開けまくって空調機やダンパーなどを探して業者に「ここにあるよ〜」という仕事をしてました。字だけで書くと何だか簡単そうに見えますが、実際はなかなか大変です。

それも、僕の現場のテナントはほとんどがシステム天井なのですが、これがまた厄介な天井なんですよね・・・。

システム天井については↑で書いてます。

今日は、このシステム天井の何が大変かを愚痴って書いていきます。

どこに何があるかわかりにくい

システム天井はどこでも外せるので、簡単に天井内にアクセス出来て、まぁ便利なのですが、逆にどこでも開けれるという事は、どこに何があるか開けるまでわからないという事でもあります。

真逆の存在である在来天井(1枚で構成されている天井)の場合は、機器がある場所に点検口が基本的にあり、何も考えなくても「あそこに機器があるな」とかな〜りわかりやすいです。

(※ちなみに「図面で機器の場所探せばええやん」と思うかもしれませんが、図面って結構いい加減なのであまり当てに出来ません)

そのため、たとえばVAVがある場所にアクセス出来るボードの端っこに、赤丸シールを貼り目印にしたりします。他のビルに行った時にシステム天井で、ボードにシールが貼ってあると「あ、なんか機器があるな」と思ってしまいます。まぁ、定番のやりかたですね。

ただ、テナントで入れた業者が天井内にルーターなどを設置する際に、ボードを一旦外したりしていると、再び付け直した際に位置がバラバラになってしまう時があります。

「あそこにあるぞ!!」と思って開けてみると「無」だった時は絶望しかありません。1度騙されると、他の箇所も怪しく感じてきます。

あとは人によってシールの色が違ったりするので、現場でルールを決めとかないとパニックになります。「あれ、あそこは青だからRAダクトがあるよ!」「違うよ!あれはダンパーがある場所だよ!」「いや、あれはあのボードが汚れているからいつか交換してね、っていう印のシールだよ!」などという風にちょっとした言い争いになります。(まぁ、開けてみれば全て解決するのですけどね・・・)

取り外すのに一苦労

天井ボードを外すのに、場所によっては大変な場合があります。

このボードの構造上、上に上げて、天井内でスライドさせるという工程で開けられるのですが、ボードの上に梁やダクトなどがあると上げられない場合があります。

また、新品のボードの場合、枠に対してぴったりサイズで収まっている時もあります。これは上げにくいですね。簡単なところは簡単なのですが、難しいところはところん難しいイメージです。一度ハマると数分格闘する事もあります。

また苦労して開けた箇所は戻すのも難しいのがほとんど。うまく四隅がはまらず、片方が浮いてしまう時があります。そういう場合は横のボードを開けて上から押してあげるなどしますが、今度はそのために開けたボードも閉まらなくなるというループが生まれる事もあります。

このボードの開けにくさは、やってみないとわからないと思います。

めちゃくちゃ粉が降ってくる

このボードは岩綿吸音材といい、結構柔らかい素材でできています。(ちなみに岩綿と書いてありますが、アスベストは使用されていないのでご安心を・・・)

本気で殴れば貫けるぐらいの強度です。端っこら辺はちょっと触るだけでボロボロ崩れます。これが取り外す時にかなりネックで、お客さんの机にバラバラと粉とかが落ちてくるんですよ。なので養生・掃除機必須です。

しかも粘着性があるのか、作業着にも引っ付きます。だいたい天井を開けたあとは作業着が真っ白になります。

背中とかやばくなります

ビルメンが喜ぶ天井は・・・

とにかく、システム天井はどこでも開けられるメリットがありますが、とにかく取り回しが悪い!ビルメンにとって一番ベストな天井は、天井ボードをつけないスケルトン天井じゃないでしょうか。正直言って「手抜き?」と思うタイプの天井ですが、どこにどんな機器があるか一目瞭然だし、点検もしやすい。さらになんかオシャレに見えるので、スケルトンタイプの天井はどんどん普及してほしいです。

まとめると

スケルトン天井>>完璧な場所にちゃんと点検口が設置されている在来天井>>>システム天井>>>>>>>>>>越えられない壁>>>>>点検口がまったくない在来天井(うんこ)

という感じですね。僕はスケルトン大好きです。

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