こんにちは ビルメンの青村です。
いや〜〜〜、昨日は大変でした。
以前、このブログで書いていたスプリンクラーポンプのトラブルなのですが、昨日急展開を迎え、そしてとりあえず一区切りついた感じです。
ポンプの起動時間が大幅に早くなる!
圧が抜けている為、昇圧するためポンプが起動し続けるのですが、そのポンプの起動の感覚が、先週ぐらいでは20分に1度ぐらいのペースで安定はしていたのですが、昨日になって急に10分に1度のペースになり、さらに5分・・・3分・・・そして最終的に10秒に1回ぐらいのペースでポンプが起動するようになってしまいました。
どこかで急に配管の漏れが広がったのでしょうか。そこは原因不明ですが(そもそも、どこで漏れているかわかっていない)状況が悪くなっているのは明白です。
このポンプの起動スピードは、流石にポンプの劣化につながります。実際にポンプを触ってみると結構な熱を持っており、このままにしておくとポンプが壊れてしまう可能性があります。
ポンプが壊れる=火災の時に正常な動作が出来なくなる、という事ですので、これはまずい!という事で、所長が「俺の責任でポンプのブレーカーを切るぞ!」と言い、ポンプのブレーカーを切りました。これは万が一、今この時点で火災が発生し、スプリンクラーが作動した際に、追加の水を送れなくなるという状況であり、ビル設備的にはアウトです。
しかし、逆を言えば、火災が発生した際は、ブレーカーをONにすれば、ポンプは起動出来るので、ポンプが壊れて使用出来ない!という状況よりは格段にマシだと言えます。その判断を10秒ほどで決め、実行する所長・・・。いやぁ・・・責任者ってすげぇな・・・。
漏れ箇所を絞り込む!
実は、週明けに、原因を追求するためにある設備を取り付けて様子をみよう!という話が出ていたのですが、今回こんな状況に進展してしまったので、業者が週明けを待たず、大至急で来て、その設備を取り付けてくれました。
シンプルな図で申し訳ないのですが、現在問題のスプリンクラーの配管はこんな感じに接続されています。
外には、消防車が給水する為の送水口があります。
で、ビルの配管をどこを見ても水が漏れている箇所が無く、もしかしたら送水口からビル内に入る配管のどこかが劣化をして、漏れが生じているのでは?という疑念がありました。
そこで、弁を上記の図のように取り付け、配管を外と中で区切りました。そして圧力計を取り付け、外側の圧力が下がれば外側に、中側の圧力が下がれば中側に問題がある事が判明します。
そして結果、外側の圧力が下がったので、外側の配管のどこかで漏れているという事が判明しました。
外側なんてわからないよなぁ・・
これが分かった時点で、スプリンクラーポンプのブレーカーはONに。この時点で、外側の配管は弁によって切り離されているので配管内の圧力は下がらず、ポンプは起動しませんでいした。つまり正常な状態になったわけです。
これからが実は大変
これで一件落着・・・とは行かず、これから外のどこの配管が悪いかを調査しなければいけません。
外の調査は、完全に塗装された地面の中に埋設されている為、ビル内の配管と違って簡単に出来るものではありません。仮に地面を掘り返すとなった場合でも、相当の資材と人材、時間がかかるでしょう。
まぁ、とりあえず一区切りはついたので、僕たち設備員は上の人たちがどのような判断を下すのか待つのみです。しばらくはポンプを1時間毎に確認をして本当に圧が抜けていないかをチェックする感じですね。本当に上の人たちは大変だよなぁ(他人事)
また進展があったらブログ内で書こうと思います。