もう7月も早終わりを迎えようとしており、8月がやってこようとしています。
ビルメンの中で、1番嫌な時期が夏です。
夏のビルメンは良い事なんて一つもありません。「そんな事無いでしょ!」と言われるかもしれませんが、マジで無いんですよね。強いて言えば夏のボーナスが出るくらいで、立ち会い事や作業時は暑くて嫌になるわ、結露が発生してトラブルが起きたりとか、本当に面倒なトラブルがぐーんと増えます。
夏の面倒事はたくさんあるのですが、今回はビルメンとデマンドの戦いについて書いていこうと思います。
デマンド管理はつらいよ
デマンドというのは、30分間の平均使用電力量の事です。
このデマンド値というのは、契約で決められており、例えば2000kWが契約電力量だった場合、この2000kWを超えてはいけません。超えると罰金が発生します。
30分毎に、デマンドが計算され、仮にその中で一度でも2000kWを超えるとGAMEOVERです。期間は1年です。
つまり、1年間、30分単位で算出されるデマンド値が契約デマンド値以上を超えないように観察する必要があるのです。
しかし、契約デマンドは結構余裕を持って契約されている(はず)なので、その数値を超える事はめったにありません。超える時と言ったら、テナントのエアコンなどが一斉に動き始める朝9時ぐらいからで、しかも大量に電力を使用する夏場ぐらいです。なので、夏以外はこのデマンドについて気にする事は、ほぼありません。というか、夏以外デマンドの監視画面を見た記憶がありません(笑)
夏はほぼ毎日デマンドを監視する必要があります。この作業が結構神経を使います。やばい時間帯は、テナント内の空調が一斉に動き始める9時から10時ぐらいの間で、この時間帯は、当日宿直者の人間が中央監視PCでデマンド値の行方を監視しております。
しかし、いくらデマンドがやばいといってもテナント内の空調を勝手にOFFにする事は出来ない(出来るけど、多分苦情来る)ので、まずは全然影響のなさそうな箇所の空調などをOFFっていきます。大体それでデマンド値は落ち着くのですが、キ○ガイみたいな暑さの場合、こっそり各フロアの空調の温度を1度あげたりなどして、急場をしのぎます。(僕は最初から必要のない空調はきっとけばいいじゃん!って思っているのですが、先輩はそれに否定的です。なぜ?)
この作業、夏場以外はまったくやらないので、ビルメンにとって夏はこの作業があるだけでかなり、げんなりなのです。単純に面倒事が増えているだけですからね。
このデマンド管理が無くなると「秋がきたんだなぁ」と感じるのがビルメンなのです。
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