ビルメンの1日【日勤編】

ビルメンってどんな1日を過ごしているの?

この記事を見ている方は、おそらくそんな疑問を抱いていると思います。

ネット上では「」「」「落ちぶれた人間の最終地点」などビルメンに対して好き勝手言われておりますが、半分当たっていて、半分ハズレなところがあります。

正直言って、何もトラブルがなければめちゃくちゃ楽な仕事だと思います。しかし、トラブルが全くない現場というのは絶対に無いので、それの対応なり、そのトラブルが今後起きないように予防保全を考えて実行したり、点検をしたりするとなると、それなりに忙しい仕事です。

今回はそんなビルメンの1日(日勤編)を紹介したいと思います。(あくまで僕の現場での1日なので、他の現場ではどうなのかはわかりませんが・・・)

8:30 朝礼開始

まずはラジオ体操からスタートします。僕はラジオ体操を、この仕事を始めるまで全くやった事が無かったので、訓練校でラジオ体操のやり方を教わっていなければ、入社初日からしばらくは操られたマリオネットみたいな動きをしていた事でしょう。こういった現場仕事を行う業種は、ほぼ必ずラジオ体操があるので、やり方がわからない人は練習しておきましょう。

ラジオ体操の後は、引き継ぎ事項の伝達です。「昨日までの引継ぎ事項」「今日からの引継ぎ事項」みたいな感じで行われます。前日にトラブル対応が起きていると、朝礼は長くなる傾向にあります。この引継ぎ事項を覚えておかないと、あとで所長に「これってなんでしたっけ?」「引継ぎ事項でやったろ!」とどやされます。ここはしっかり聞いておきます。

9:00 日常巡回点検

僕の現場では「毎週週替わりで行う巡回点検」「毎月1回行う巡回点検」「数ヶ月に1回行う巡回点検」の3種類に分類されています。これは、基本的に日勤者が行います。面倒臭さは「数ヶ月に1回行う巡回点検」>「毎月1回行う巡回点検」>「毎週週替わりで行う巡回点検」です。運が悪いと、3種類の点検が1日に集約されている日もあり、その日はめちゃくちゃ大変です。

巡回内容は「機器の電流値などの数字の確認」といった基本的には目視点検が多く、何か操作をする点検はポンプ点検(ポンプを起動させる)など限られています。この目視点検が多いという事が、ビルメンの仕事は楽というイメージにつながっていると思います。

たしかに、数字を確認するだけだし、めったに(というか、ほとんど)異常は見受けられない事が多いので、ぶっちゃければサボってどっかで休んで、数字だけは前回の分を書き写してシレッと戻っても何も言われません。ただ、万が一、自分がそうした時に機器が異常を起こしており後々「あの時に点検した時に何も思わなかったのか!」と言われる事を考えると、僕はとてもサボる気にはなれません。あとでトラブルが起きた際に、その時の責任を問われる・・・と考えると、ただ目視だけの点検とは言え、緊張感を持って巡回する必要があります。

よく所長は「数字を取るだけならバカでも出来る」と言っているのですが、まぁその通りですよね。どうせ仕事をするのであれば、「自分が点検しているのだから大丈夫!」と言える設備員になりたいものです。

12:00 お昼休憩

僕の現場では470円で仕出し弁当を頼めます。僕は平日の場合は遅番でない限り、必ず注文します。現場での注文率は、大体60%ぐらいですかね。

ちなみにですが、僕は献立を見ないようにしております。見ない事で弁当を開けた際に「お!今日はこのオカズか!」といったワクワク感を得られるからです。ちなみに、僕の現場の新人は、その日の献立を見てから購入するか否かを決めていますが、僕としたらこういった献立が毎日変わる形式の仕出し弁当は「自分の好きではないオカズが入っている可能性がある」というのが醍醐味だと思うんですよね・・・。好きなもの食いたいなら別にコンビニ弁当でもいいじゃん・・・。

ちなみに、この仕出し弁当屋は一度、食中毒をやらかしてます。僕もその時のを食べて、めでたくトイレに篭りました。

13:00 事務作業

お昼を食べて1番眠くなる時間に、事務作業です。

案外ビルメンは事務作業の方が多いかもしれません。

「見積もりの作成」「トラブル発生時の報告書作成」「トラブル発生時の対応書作成」などが主な仕事です。

僕はビルの省エネに関する仕事を担当していますので、データの作成だとかの事務仕事をこの時間にやる事が多いです。特に無い場合は、過去のトラブルの報告書を読んで、次にくるトラブルに対して予習したりします。

他のビルメンブログを拝見すると、資格の勉強をしているという方も多いようですが、僕の現場でそういった事はしにくいですね。

14:30 テナントの管球交換

テナントから「部屋の管球が切れたから交換してちょ」という連絡が来たら、脚立と管球を持って交換にいきます。

管球交換は、ビルメンの仕事でも基本中の基本で、新人は最初はほぼこの仕事をやらされます。

ただ、上の図のように「真上で交換するのに、退かないバカお客様」のおかげで、一気に管球交換の難易度が上がる事があります。そういった際は、新人ではなくベテランがやります。

「管球交換したいので、退いてくれますか?」といえばいいじゃん!とお思いの方・・・。それが伝われば苦労しませんよ!なぜ退かないのか全くわけがわかりませんが、頑なに退いてくれない人もいます。なに?その下に宝の地図でもあるの?

管球が頭に直撃しても文句言うなよ!

15:00 電気室点検

またまた数値をとる巡回点検です。

この時間あたりになると、もう頭の中は帰宅後の事でいっぱいです。

「今日の夜ご飯、魚にしようかな・・・肉にしようかな・・・。でも近所の西○の魚まずいんだよな・・・」と、もう心ここに在らず。しょうがないじゃない、人間だもの

これが終わったら、防災センターに戻り、事務仕事などをおこないます。この間にトラブルが起きなければ、定時に帰れます。あった場合は・・・残念!!

17:00 夕礼

夕礼で、「今日起きた事」「今日対応した事」「明日以降の引継ぎ事項」などを引継ぎます。ここで点検の時の数値に何かおかしい部分があって、引き継ぎノートに記入していたら、大体は所長から突っ込まれます。(なので、あえて書かないことも・・・)

この夕礼が終われば、後は帰宅するだけです。ちなみに17:00から17:30(定時)の30分は悪魔の時間で、面倒くさいトラブルが発生しがちです。「なんだよ!さっきまで暇だったのに!」はその日の日勤者が100%吐き出すセリフです。

17:30 定時

トラブルがなければ、この時間に日勤者は帰ります。

この時点で、防災センターに残るのは宿直者2名と遅番の合計3名です。なので、この時間までにトラブルがあった場合は、トラブルを3人で解決するのは難しいので、日勤はある程度まで残業をする必要があります。(1人は防災センターに必ずいなければいけない)

17:30に防災センターを出れば、大体18:30には家に着けます。前職では帰宅は大体24:00だったので、圧倒的に労働環境が良くなっています。やっぱり日が沈む前に家に帰れるのはありがたいですね。

以上がビルメンの1日【日勤編】でした。今度は【宿直編】をやりたいと思っています。(いつになるかわからないけど・・・)

ではでは

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