最近、急激に暑くなりましたね。外に出ると、日差しの暑さというより、なんかムワッとした暑さを感じます。
いよいよ我がビルでも中央監視PCからデマンド超過警報のアラームが鳴り響くようになりました。このアラームが鳴るといよいよ夏だなって感じがします。
デマンド管理業務はビルメンの仕事の一つで、夏がメインとなります。デマンド管理は簡単に言えば、電力量が契約電力量を超えないように監視する事です。
僕のビルでは、主な熱源として冷凍機を使用しており、2台運転に増段した時にデマンドが跳ね上がります。冷凍機の1台運転時はそんなにデマンドは上がらないのですが、2台運転が開始し、冷凍機の圧縮機が動き始めると、ズバンと電力量が跳ね上がります。
中央監視PCで、デマンドの予測値グラフを見ながら、「これ大丈夫かな・・・」と観察するわけです。契約デマンドを超えそうになったら警報が鳴るのですが、これがもの凄く心臓に悪い。もし、そのまま「大丈夫やろ!」と放置してデマンドが超過したら、大変な事になります。デマンド超過金が取られるわ、契約デマンドが変更されるわ、オーナーからは叱られるわで、非常に面倒な事になります。下手すると、責任者が1人飛ばされるレベルで重大な事なのです。
なので、警報が出たら何かしら対応をする必要があるのですが、出来ることは限られています。それは止めても影響が少ない機器を止めてしまう事です。
地下系統の設備員しかいかない給排気ファンをストップしたり、設備員しかいかないエリアの空調を止めたりと、テナントに関係のないエリアの空調はどんどん止めます。そうすると、デマンドは落ち着くのでその後は様子を見て復旧・・・というのを行います。テナントの空調をストップするのが1番手っ取り早いのですが、そんなことをしたら速攻でクレームの電話が来ます。「我が社はSDGsで地球温暖化対策を推進しています」と大々的にアピールしているテナントも「部屋が暑すぎる!!設定温度が26度?21度にしてくれ!!!」と平気でクレームを入れますからね。触らぬ神に祟りなしです。
ちなみに、最初から必要のない機器を止めておけばいいのでは?と思うかもしれませんが、デマンド超過は毎日起こるわけではなく、止める機器も、いくらテナントに関係が無いとは言え、毎日止めていいような箇所でも無いので、こういった緊急時にのみ止めるようにしております。
そんな感じのデマンド監視なのですが、最近困った事に、僕の現場でこのデマンド監視に興味を持つ人間が少なくなってきました。
ビービー警報が鳴っても、「俺やりかた知らねーし」みたいな感じでスルーする人が多いのです。
最近、人の入れ替わりも多く、新しく来た人が多いというのもありますが「前のビルでもデマンド監視はやってたけど、このビルでのやり方は教えて貰ってないからスルーする」「デマンド監視はよくやってる人がやったほうが良いから手を出さない」と思っている人が多く、僕や他の同僚が「あの機器を止めよう!」「あそこの温度を変えてみよう!」とワーワーやっている後ろでスマホで遊んでたりします。
もちろん、やりかたや注意点などは教えるのですが、なかなかやろうとしません。まぁ、普段からやってる人がやっちゃうのが良く無いのかもしれません。誰かがやってれば「俺がやる必要は無いな」って思うのも、まぁ不思議ではありません。もし誰もやる人がいなければやるでしょうけど。
最近は電気代もアホみたいに高いので、そんな中デマンド超過で超過金などが課せられたら・・・オーナーもカンカンになること間違い無し。過去にも書きましたが、ビルメンにとって夏は本当に良い事がありません。作業やるにしてもあっちいし、デマンドは注意しなきゃいけないし、結露問題や温度問題なども面倒臭いし・・・。あ〜あ・・・早く涼しくならないかな・・・。
コメント
コメント一覧 (2件)
お疲れ様です。
一度覚えると、作業が増えるのでみんな都合のいい言い訳を考えて逃げてるんですね。一部の方の頑張りで設備と雇用が守られているのは全員分かっているはずなのに! 会社も状況を把握してほしいですね。
動く人と動かない人の差が結構ありますね。
働きアリの法則って本当なんだなぁって最近感じます。。。