暑い!寒い!の無限ループ!適温は難しいよ

ビルも冬季切り替えを実施し、いよいよ冬モードです。夏季は省エネのため停止していたボイラーが起動された事で、各空調機に温水が供給されるようになりました。

今までは、暖房にしたかったら、PACからでしか出来ませんでしたが、冬はVAVからも暖房を提供できます。他のビルがどういった仕組みかはわかりませんが、僕のビルはPACはペリメーターゾーン、つまり窓側にしか無い為、部屋の真ん中は冬季以外は温める手段がないのです。

実は冬季切り替えする前日に「部屋が寒い!なんとかしろ!」というクレームを受けてしまい、「明日から暖房にするので・・・」となだめましたが「寒い!寒い!早くやってくれ!!」とヒートアップ。とりあえずVAVを止めてみたら「あ、暖かくなった!」と満足されて終了しました。そんなんでいいんだ・・・

暑い!寒い!のループ!

僕のビルには、各テナント階の共用部にパントリーとちっちゃ〜〜〜い小部屋があります。

小部屋は大体2〜3畳ぐらいだと思います。とにかく狭い。何する部屋なんだ?と思うのですが、ビル的にはリフレッシュコーナーとして用意しているようです。

そして、この部屋を受付嬢の休憩室として使用しているテナントがいるのですが、そこで休憩している人から「リフレッシュコーナー内が寒い!」とクレームが。

部屋の中の空調は、FCU +外気の給気、そして排気となっています。

FCUは温度調整が可能なのですが、おそらく寒くしている原因は外気の給気です。そりゃあ寒いでしょう、なんたって外気を取り込んでいますからね。

FCUの温度を上げても一緒のブリーズラインから二つの風が出ているので、いくら温度を上げても焼石に水な、そこで温度を上げるよりも給気を絞る事にしました。

・・・で、この給気ダンパーの絞り部分がすっごいやりにくところにあるんです。ハシゴで天井に登って、そのハシゴから体を前に出してようやく片手が届く位置です。絶対に触らせないぞ!という設計者の意志を感じます。もうこの現場に来て2年以上が経ち、こういうのにも慣れてきましたが、ビルを建てる人は、絶対に管理する側の事を考えていないと思います。考えていたら絶対にこんな作りにしないでしょう。

それでダンパーを絞ったら部屋の温度は25度ぐらいと、良い感じになりました。これで問題解決かなと思った矢先に2日後

リフレッシュルームが暑い・・・というクレームが・・・

まじかぁ、と今度はFCUの温度を下げてみると「寒い」という事なので、FCUの温度をちょい下げ+給気ダンパーちょい開けという繊細な調整を実施し良い感じになったところで退室したその3時間後

「リフレッシュルームが寒い・・・」とクレームが

またかよ!と思い、今度は給気ダンパーちょちょい閉+ブリーズラインの角度を調整し、吹き出し風が良い感じに直撃しないように調整。もうこれで本当に終わりです。これ以上クレームが来てもビル側としてはこれ以上調整できない事を伝えてもらいました

そもそも、クレームを言ってきている人がまだノースリーブを着ているというのが寒さの原因なのでは?と思いながら作業をしていました。ちょっとは個人でも寒さ・暑さ対策をしてくれよ!

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