業者点検した後は必ず不安になります

こんばんは 青村です。

今日は業者点検が多く、結構疲れました。これがあと2日間続きます。

業者点検は、基本的に業者が作業をし、僕ら設備員は、該当箇所の鍵開けだとか機器の操作やらをしたり、テナント内に入室する際は、業者が入ってはいけない場所に入らない様に確認したり、テナント内で仕事をしているお客さんに状況を説明したりなどもします。

基本的に業者には、テナント内のルールやらお客さんがいるからちょっとは考慮しようとか、そういう気持ちは無いと思った方が良いです、とにかく業者は作業の進捗が第一なのです。

汚れた工具をその辺の床にポイっと雑に置いたり、お客さんが電話に出たタイミングでアンカーを打ち始めたり、個室に入る際は一旦伝えてくれと言っても勝手に入ったりなど、設備員から見てハラハラする行動をしたりします。もちろん、ちゃんとしてくれる業者もいますが、そういう業者はまれだと思った方が精神的に楽です。業者たちが「危ない行動」を取らない様に確認しておくのもビルメンの仕事なのです。

責任者レベルの人とか、THE・職人的な人とかは結構キチッとやってくれるのですが、中堅あたりの兄ちゃんぐらいだと結構「おやおや??」みたいな行動をする事が多い気がします。あくまで個人の見解ですが、スマホのライトを懐中電灯替わりに使っている業者はなかなかヤンチャな行動をする率が高い気がします。あくまで個人の見解です(大事な事なので2回目)

・・・で、こういう業者点検って、タイトルにもある通り、終わった後めっっっちゃ不安になるんです。業者がしっちゃかめっちゃか行動した後なので、普段ちゃんと確認しながらやっていた設備員側の作業もちょっと疎かになっていた事も含めて、めちゃくちゃ不安になります。

ドアの開施錠状態がめちゃくちゃ心配になる

業者点検って、結構業者から「あっちの扉開けて」「こっちの扉開けて」という風に依頼が来ます。

設備員は、テナントから拝借している鍵を使用して扉を開けるのですが、これをあまり意識しないでドンドン開け続けていると、たま〜に鍵が空いているのに「鍵開けて」と言われて適当に鍵をブッ刺して回しているとどの扉が最初から開いていて、どの扉が鍵がかかっていたのかわからなくなります

途中で「あれ・・・?鍵を回したのに開かないな・・・あれ?まさか・・・」と思い始めたらアウト。もう全ての扉が疑わしくなります。そういった事が無い様に、鍵を回す前にドアの施錠状態を確認しておくべきですが、業者から次々と依頼が来るとついその確認をすっぽかしてしまう事もあるんですよね・・・。

ちなみに、もしそういった風に、扉の開施錠状態がわからなくなったら、とりあえず「閉める」を選んだ方が良いです。開いていた箇所が閉まっていても、多分お客さんは「あれ?誰かが間違えて閉めちゃったのかな?」って思うかもしれませんが、逆に閉まっていたところが開いていたら「誰が開けた?まさか設備員が開けて閉め忘れた???ウキィー!!!」と怒りの大クレーム「あんたの設備員は何してんのよ!!」が来てしまう可能性があります。

なので、僕は訳がわからなくなったらとりあえず閉めます。そして、その夜「とりあえず閉めちゃったけど大丈夫かな・・・。週明けにテナントが来た時クレームになんないかな・・・」と不安な夜を過ごす事となります。

また、鍵を閉めたあとも、ちゃんと鍵を閉めたか不安なので5回ぐらい確認をします

「家の鍵を閉めたか常に心配になる」タイプの人は、鍵開け対応の多いビルメンの仕事は結構しんどいかもしれません。ちなみに僕も「家の鍵を閉めたか常に心配になる」タイプなのですが、「泥棒に入られても特に盗まれるもの無いからいいや!」という気持ちで乗り切ってます。仕事では常に不安になっています。

お客さんに余計な事を言ってしまったのでは?と不安になる

立ち合いをする時、テナントの人も立ち会いをする時があります。テナントの立ち会い者が設備員を「こいつ変な事しねーだろうな?」と見張り、設備員が業者を「こいつ変な(以下省略)」と見張っている事となります。

そんな時、お客さんに作業の状況や、今後の修繕について話したりする事があります。その際に「この機器は年数が経っているから、ちょっとエラーが出やすいですね〜」みたいに、機器のネガティブな部分を説明したりする時があるのですが、これも後で言った事を後悔します

もし後でお客さんに「おたくの設備員がこの機器はダメと言われたんだけど、本当?」みたいな問い合わせが来たらどうしよう!と後悔します。口は災いの元。お客さんが誇張して受け取る可能性もあるわけで、あまりこう言った事はいうべきでは無いのでは・・・?とまたまた不安になります

業者点検の「全て」が不安になる

仕事帰りに、大体「あれ?あの点検ってやってくれたのかな・・・?」「そういえば、あの部品の型番控えたけど、あの部品の型番だけで良かったのかな・・・」「あれは不具合であげてくれって言ったけど、別の方法を試せばどうにかなったのでは?」「テナント内に忘れ物とかしてないかな・・・確認したっけ・・・」と、今日やった業者点検全てが不安になります

もしかしたら、週明けにクレームが来て大変なことになるかもしれない・・・。確認するならまだ間に合う・・・。現場に戻るか???と思っちゃうぐらいです。(ちなみに今まで一度も戻った事はない)

そんな感じで、業者点検が終わるとこういった不安だらけなのです。今日も不安だらけで過ごしています。ただ、今まで業者点検の後にクレームになった事も、怒られた事もありません。にもかかわらず、毎回僕はビクビクしているのです。

でも、だんだん開き直ってくるので問題はありません。

ここまで読んでくださった方は「あれ?青村の精神状態大丈夫?」と思うかもしれませんが、全然大丈夫です。単に心配性なだけで、逆にいえば「失敗につながる要素を客観的に把握できている」とも言えるかもしれません。

もしこれでクレームが来たら「やっぱりあの件がダメだったか・・・」という風に、なぜ失敗したかわかっているので、次に失敗する可能性は格段に下がると思うんですよね。逆に何もなかったら「じゃあ、次は今回不安に思った事を意識して行動しよう・・・」という風になりますからね。どちらに転んでも、まぁOKなのです。(失敗しないに越した事はありませんが・・・)

今回の内容は「う〜ん、ちょっとネガティブ過ぎるか・・・?」と思って書くのをやめようと思っていたのですが、もしかしたら同じビルメンの人たちの中にも同じ不安を持っている人がいるかも・・・と思って書いてみました。

ま、ダメだった時はそれはその時です。あまり引きずらずやっていきましょう〜。